日本心臓血管麻酔学会第27回学術大会

Session information

シンポジウム

【シンポジウム 3】
将来に期待される多角的脳保護戦略

Sat. Sep 17, 2022 1:45 PM - 3:15 PM 第2会場 (6階 会議室C/D)

座長:垣花 学 (琉球大学大学院医学系研究科 麻酔科学講座), 合谷木 徹 (東京医科大学 麻酔科学分野)

【座長のことば】脳機能は、術後合併症の中でも認知や運動機能へ影響を及ぶため、術後回復に直結し患者予後に強く影響を及ぼします。そのため、心臓血管手術時に脳機能を保つのは重要な課題であります。これまで多くの脳保護戦略が検討されてますが、ひとつのみで十分とは言えず、多角的なアプローチが必要とされています。このシンポジウムでは、代表的な4つの戦略に別けて4人の演者の先生に講演して頂き、今後のストラテジーを探ることを目的として企画しました。慈恵医科大学の木田康太郎先生には基礎研究の見地から最新の脳保護戦略を、弘前大学の斎藤淳一先生には、各種臓器保護効果があり臨床使用されているデクスメデトミジンの脳保護効果を、奈良医科大学の位田みつる先生には、近年臨床使用開始された短時間作用性ベンゾジアゼピン受容体作動薬のレミマゾラムに関してせん妄に対する影響を、循環器病研究センターの吉谷健司先生には、近年重要視されてきた腸内環境と脳機能との関連「脳腸相関」についてせん妄との関連を、それぞれお願いしました。そして、総合討論で4つの講演を通して今後の脳保護戦略を探っていきたいと思っています。是非、皆様のご聴講と積極的な討論をお願い致します。