日本発達心理学会 第26回大会

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チュートリアル・セミナー

描線情報解析ソフトを用いた描画発達検査の分析

Fri. Mar 20, 2015 12:30 PM - 2:30 PM 福武ラーニングシアター (情報学環・福武ホール)

チューター:矢藤優子 (立命館大学)

12:30 PM - 2:30 PM

[TS2] 描線情報解析ソフトを用いた描画発達検査の分析

矢藤優子 (立命館大学)

発達心理学とその周辺領域において,描画検査は子どもの内的世界を投影するものとして,または知能検査の手段として,幅広く用いられています。とりわけ言葉による報告や質問紙への回答が困難な幼児にとって,描画による回答は比較的容易であり,その点で描画検査は有効な手法であるといえます。
一方,描画検査はその解釈や客観的評価に時間や熟練を要するという欠点もあり,大量のデータを分析するのは困難です。
そこで本セミナーでは,グッドイナフ人物画検査,ベンダーゲシュタルトテスト,レイの複雑図形などのテストに「デジタルペン」(DP201,ANOTO 製)と描線情報解析ソフト「Elian」(Seldage 製)を用いることで,子どもが絵を描く速度,筆圧,描き順,描画の大きさ,用紙の中での位置関係,軌跡のストローク情報(ストローク数や長さなど)などの基礎データを抽出し,その標準値からの逸脱を自動診断できるシステムについて紹介します。また,現在開発されつつあるベンダーゲシュタルトテストの自動採点システムのデモを行います。Visual-motor テストにおいて「完成された絵画」(何を描くか)ばかりでなく「描画活動のプロセス」(どのように描くか)に注目することは,臨床にも研究にも有益な情報を提供すると考えられます。



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