日本発達心理学会 第26回大会

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チュートリアル・セミナー

発達のアウトカムに関する縦断研究

Sat. Mar 21, 2015 3:00 PM - 5:00 PM 福武ラーニングシアター (情報学環・福武ホール)

チューター:高橋雄介 (京都大学)

3:00 PM - 5:00 PM

[TS7] 発達のアウトカムに関する縦断研究

高橋雄介 (京都大学)

発達心理学の興味・関心の中心は,当然のことながら,心理学的な変数の「発達」にあるはずです。
発達とは,変化・成長・適応・加齢・老化などの様子です。
調査研究において,これらの様子について記述するためには,横断データでは不足があります。横断調査に基づくデータのみを用いて複雑な分析を行ったとしても,また,その分析の中で仮に単方向のパスを引いたとしても,それらから得られた結果はあくまで相関的な関連性を示すのみであり,変化や発達に言及できるだけの積極的な論拠には相当しません。一方で,縦断調査に基づくデータを用いた分析を行えば,変化や発達に踏み込んだ言及を行う際には,横断研究に比して幾分有用な論拠を与えることが可能です。縦断研究によって得られたデータから有用な情報を最大限に引き出すためには,それに適した統計手法を適用する必要があります。そこで,今回のチュトーリアル・セミナーでは,変化の動態や発達の個人差に焦点を当てるための縦断データに対する分析手法についていくつか具体的を挙げながら,そして,最新の知見なども交えながら,皆さまと議論を行いたいと思います。



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