○奥村 歩 (医療法人三歩会おくむらMemoryクリニック)
セッション情報
ランチョンセミナー
[LS3] ランチョンセミナー3
「もの忘れ外来」のMRI診療 ~現状とバイオマーカー時代の展望~
2022年11月25日(金) 11:50 〜 12:40 第3会場 (7階 ホールB7(2))
座長:原田 雅史(徳島大学大学院医歯薬学研究部放射線医学分野)
共催:富士フイルムヘルスケア株式会社
「もの忘れ外来」に,新型Open MRIを導入後,約5万scanの経験を踏まえて,現状と展望を考える.
1)先ずは,遂行実行機能・記憶機能・言語機能などを,侵襲する器質的疾患 (Eloquent areaの脳腫瘍・脳血管障害・特発性正常圧水頭症)とアルツハイマー型認知症との鑑別を供覧する.
2)MRIは,脳内・脳血管内のアミロイドβを,間接的ではあるが,把握できるモダリティーになりつつある.ARIA(amyloid related imaging abnormalities)として,脳葉型微小出血・脳表ヘモジデリン沈着・皮質微小梗塞・脳アミロイド血管症関連炎症の現状を報告する.
最後に,脳内の鉄沈着を測定し,アイロイドβの動態を推測する定量的磁化率マッピング(QSM)の可能性を展望する.