第41回日本認知症学会学術集会/第37回日本老年精神医学会[合同開催]

セッション情報

ランチョンセミナー

[LS6] ランチョンセミナー6
アミロイド仮説から見たアルツハイマー病の病態機序を再考する

2022年11月26日(土) 12:10 〜 13:00 第1会場 (4階 ホールC )

座長:冨本 秀和(三重大学大学院医学系研究科/三重県済生会明和病院)

共催:エーザイ株式会社 メディカル本部

 アルツハイマー病(AD)の病態生理において,アミロイド前駆体蛋白からアミロイドβ蛋白(Aβ)が切り出され,異常凝集し,神経細胞に傷害を引き起こすという「アミロイド仮説」が提案されている.従来,Aβが凝集していく過程で,オリゴマーやプロトフィブリルなど多様なAβ種が形成され,最終的に脳アミロイドとして蓄積した老人斑に神経毒性があるとされてきたが,近年の研究ではオリゴマーやプロトフィブリルのような早期・中間凝集体の毒性も重要視されている(オリゴマー仮説).一方でタウや炎症の病態における意義も注目されている.本セミナーでは,アミロイド仮説を再考しながらAD病態機序やAD治療の可能性を解説していく.

小野 賢二郎 (金沢大学医薬保健研域脳神経内科学)