The 31st Annual Scientific Meeting of the Japanese Society of Echocardiography

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シンポジウム

シンポジウム16(S16) 心エコーで迫る三尖弁逆流評価の現状と将来展望 

Sat. Aug 15, 2020 12:50 PM - 2:20 PM 第3会場

座長:渡邉 望(宮崎市郡医師会病院心臓病センター 循環器内科・検査科)、渡辺 弘之(東京ベイ・浦安市川医療センター)

三尖弁逆流(TR)のほとんどは二次性であり、原疾患となる様々な心疾患または肺疾患に伴う血行動態および形態異常により引き起こされる。長い間、TRの臨床的意義については臨床現場であまり重要視されて来なかった背景があり、三尖弁は’forgotten valve’と呼ばれて来た。そのforgotten valveが今、心疾患の予後に影響を与えうる重要な要因であることが俄かに注目されている。折しも経カテーテル的治療による三尖弁形成術が現実となり、TRに対する治療介入の適応・タイミングに対する考えかたは変革期を迎えていると言えよう。これまでは、高度TRに伴う右心不全症状がある患者でも利尿薬投与により長期にわたり症状が緩和されることから、内科側で長年経過を診ることが一般的であった。しかし、いざ内科治療困難となり外科治療を考慮する頃には右心機能不全や肝障害が進行していて手遅れとなることも稀ではない。適切な治療タイミング・治療方法を選択するためには、心エコー図検査による客観的かつエビデンスに基づいた評価が必須となる。これからやってくる新しい治療の時代に向けて、 必要とされる心エコー図指標は何か?これまでの知見を踏まえて、心エコードプラ法によるTR評価の有り方を議論したい。

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