The 58th Japan Society of Gynecologic and Obstetric Endscopy and Minimally Invasive Therapy

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ワークショップ

主演題(一般口演以外)

ワークショップ6
鳥大発骨盤外科ローテーション

Fri. Aug 3, 2018 4:30 PM - 5:30 PM サンラポーむらくも 第9・10会場 (2F 瑞雲の間)

座長:藤原 義之(鳥取大学病態制御外科)

 骨盤内の臨床的解剖の理解は、産婦人科医のみならず消化器外科医、泌尿器科医からの観点からも必須である。当院では2016年10月から2017年3月までの間に、骨盤内手術に対する総合的な理解を深めるために、3か月毎に各診療科をローテーションする横断的研修を行った。対象者は、各科で専門医を取得している中堅医師であり、研修期間中は原則的に研修先の診療科に従事することとし、各診療科の指導医のもと、診察、検査、手術ならびに周術期管理に携わった。
 各診療科は合同手術を行うことも多く、同じ骨盤内臓器を扱っているにも関わらず、その解剖学的知識や取り扱いには若干の差異があり、十分に理解できているとは言い難い。短期間とはいえ、他科へ完全移籍することにより、手術手技だけでなく諸検査の意義や周術期全身管理について深く学ぶことが可能であった。さらには、他臓器損傷の対応と管理についても一層の理解が深まった。本トレーニング研修により、日頃の診療とは異なった視点からの総合的な骨盤解剖の理解が得られ、得られた知識は専門科における手術手技の向上に繋がると考えられた。
 一方で、診療科の垣根やマンパワーの問題など、いくつかの問題点があることも事実である。今回、実際に本研修を終えた立場から、このローテート研修の意義と問題点について報告する。さらに、その後の臨床業務において、本研修で得た知識と技術がどのように活かされたか検討したい。

小松 宏彰(こまつ ひろあき)
2010年 鳥取大学医学部卒業
2012年 鳥取大学医学部女性診療科
2012年 山口赤十字病院産婦人科
2013年 鳥取大学医学部女性診療科
2017年 山口赤十字病院産婦人科 副部長
2017年 鳥取大学大学院修了

山本  学(やまもと まなぶ)
2004年 鳥取大学医学部卒業
2006年 益田赤十字病院外科
2007年 鳥取大学医学部病態制御外科学
2010年 浜田医療センター外科
2010年 鳥取大学大学院修了
2012年 鳥取大学医学部病態制御外科
2013年 鳥取大学医学部 助教

岩本 秀人(いわもと ひでと)
2008年 鳥取大学医学部卒業
2010年 鳥取大学医学部泌尿器科
2012年 鳥取大学医学部 特定任期付助教
2014年 鳥取大学医学部 助教
2014年 鳥取大学大学院修了
2015年 松江赤十字病院泌尿器科
2016年 鳥取大学医学部 助教