会長挨拶(第14回日本炎症性腸疾患学会)
第14回日本炎症性腸疾患学会学術集会開催にあたって
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第14回日本炎症性腸疾患学会学術集会 会長
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この度、第14回日本炎症性腸疾患学会(JSIBD)の会長を拝命し、安藤理事長をはじめ、関係各位の先生方に厚く御礼申し上げます。
さて、IBDの内科的治療の進歩は著しく、特にUC領域では手術適応も大きく変わってきています。外科医の私には、この新薬の作用機序や、UC、CDのどちらに保険適用があるのかが、よくわからない状態となっています。当然、IBDの治療は内科的治療が優先されますが、経過中に外科の介入が必要となる症例も多数存在します。治療の過程で、新しい薬を選択するのか、手術を選択するのかは、主治医だけでなく、患者さんも悩む症例も多いと思います。そこで今回のテーマは内科と外科の架け橋-適切なIBD治療の連携を目指して-とさせていただきました。IBD症例の増加はまだ続いており、今後は医療経済も考慮した治療の選択も必要になってきます。IBDの患者さんのQOLの向上には内科医、外科医の連携がますます重要になってくると考えています。治療法が増加した現状を考慮し、内科医、外科医だけでなく肛門科医も含めて、本音で語り合える学会にできればと考えています。
新型コロナウイルス感染症の終息はまだ見えていませんが、第14回学術集会は、対面式の現地開催といたしました。会場は神戸市と明石市の市境に存在します、シーサイドホテル舞子ビラ神戸です。ポスターの橋は明石海峡大橋ですが、舞子はその本州側の起点になっており、有栖川宮別邸のあったところで、風光明媚なところです。
会期は他学会との調整も行い、例年よりも1週間遅らせ、12月の第1週の開催となっています。IBD診療にあたる医師や研究者にとって有意義な学会になるように、プログラム委員の先生方のご尽力も頂きながら構成いたしております。多くの先生方のご協力のもとこの学会を成功させてと考えていますので、多数の先生方のご参加を心よりお願い申し上げます。
