田村 葉子1, 戸田 美和子2, 田山 聡子3, 榑松 久美子4, 北村 愛子5 (1.京都看護大学, 2.倉敷中央病院, 3.慶應義塾大学病院, 4.北里大学病院, 5.大阪府立大学)
セッション情報
看護交流集会
[NS4] 看護交流集会4
(卒後教育検討委員会ELNEC-JCC ワーキンググループ企画/ELNEC-J クリティカルケアカリキュラム開発研究会広報委員会企画) ELNEC-JCC開催に向けてのポイント:ファシリテーションと運営
2019年3月3日(日) 14:00 〜 15:00 第8会場 (国立京都国際会館2F Room B-1)
座長:北村 愛子(大阪府立大学)
超高齢化社会を迎えたわが国では、可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域包括ケアシステムの構築が推進されている。また、先端治療の在り方も病院機能の変化によってより高度な機能検討が必要な時代に入っているといっても過言ではない。その中でもクリティカルケアを受ける人々へのエンド・オブ・ライフ・ケアの在り方は、チーム医療を支える看護師の能力向上によって質確保ができるものと考えられている。
エンド・オブ・ライフ・ケアを提供する看護師に必要な知識を教育するための系統的・包括的なプログラムの代表として、ELNEC(End-of-Life Nursing Education Consortium)がある。ELNECは、2000年に米国のアメリカ看護大学協会(AACN: American Association of Colleges of Nursing)とCity of Hope National Medical Centerが設立した共同体で1)、わが国では2007年に主にがん患者を看護する看護師を対象にしたELNEC-Jコアカリキュラム指導者用ガイドが開発された2)。クリティカルケア領域においては、2015年にELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム開発研究会がELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム(以下、ELNEC-JCC)指導者用ガイドを開発した。その後、日本集中治療医学会を中心に「ELNEC-JCC看護師教育プログラム」を開催するに至り、2018年9月には「ELNEC-JCC指導者用ガイド2018」をリリースした3)4)。今後さらなる教育活動により普及していきたいと考えている。
本交流集会では、『効果的なファシリテーションと運営のポイント』を基軸に、第1幕はELNEC-JCC開発後から現在までの「看護師教育プログラム、および、指導者養成プログラムの開催概要」を、第2幕は「効果的なファシリテーションと学習者分析を講義・ワークに活かすコツ」を、第3幕はELNEC-JCC看護師教育プログラム開催経験のある方々に話題提供を頂きながら学会参加の皆様と交流し、クリティカルケアの終末期看護の質向上に向けての看護師教育について、相互に理解を深めていきたいと考える。
1)ELNEC: http://www.aacn.nche.edu/elnec
2)ELNEC-Jコアカリキュラム指導者用ガイド2016
3)ELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム指導者用ガイド2018
4)ELNEC-Jクリティカルケアカリキュラム開発研究会ホームページ:
http://elnecjcc.hs.med.kyoto-u.ac.jp/?page_id=39
榑松 久美子1, 田山 聡子2, 戸田 美和子3, 田村 葉子4, 北村 愛子5 (1.北里大学病院, 2.慶應義塾大学病院, 3.倉敷中央病院, 4.京都看護大学, 5.大阪府立大学)