第46回日本集中治療医学会学術集会

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委員会報告

[CR2] 委員会報告2
(教育委員会) 専門医テキスト第3版 セミナー、ハンズオンセミナー等の学会認定 共通講習、領域講習の解説

Fri. Mar 1, 2019 2:00 PM - 3:00 PM 第6会場 (国立京都国際会館1F スワン)

座長:貝沼 関志(稲沢市民病院麻酔科)

[CR2-5] 専門医テキスト第3版出版の意義

貝沼 関志 (日本集中治療医学会教育委員会)

日本集中治療医学会専門医テキスト第3版は、理事長および理事会の御助言と御支援を得て、教育委員会で企画し、実現に向け奮闘した各教育委員ならびに日本集中治療医学会事務局の方々の並々ならぬ熱意と努力で出版がされます。この冊子の目的は、日本の集中治療医学の標準的教科書を作るということです。内容の骨子は、1, 集中治療専門医が日常の集中治療診療の中で習得すべき内容、2, 集中治療専門医試験を新たに受けるために習得すべき内容、3, 集中治療専門医を更新するために習得すべき内容、4, 集中治療専門医が今後解決すべく取り組むべき内容です。すなわち、わが国の集中治療医が専門医となるために最低限修得すべき内容、専門医試験出題のベースなる内容を最低限の骨子とし、すでに専門医となっている方々の生涯教育としても役立つよう、集中治療の最新の知見や中治療専門医が今後解決すべく取り組むべき内容を十分に盛り込んだつもりです。各項目は、日本集中治療医学会教育プロフラムに沿っています。各項目の具体的な内容と執筆者は、教育委員会において、セクションごとに、セクションリーダー、サブリーダーを決定し、セクションリーダー、サブリーダーから提案をいただき、全体で討議決定したものを案として理事会に提案し修正をいただいて最終決定しました。各執筆者には、日常診療で御多忙を極める中、短期間に充実した内容を御執筆いただきました。今回は特に、原稿の内容を、セクションリーダー、サブリーダーおよび、セクションリーダー、サブリーダーが依頼した査読者諸氏によるPeer Reviewに大きな時間をとり、日本の集中治療医学の標準的教科書にふさわしい内容となることに心がけました。幾度かにわたる教育委員会の会議で、このテキストの元になっています日本集中治療医学会教育プログラムを新たな時代に沿って再編することや、これに伴ってテキストの項目立ても再編が必要であることが議論されました。国内外の各種ガイドラインや集中治療領域の研究・診療が急速な進歩を遂げている中、この専門医テキストが常にそれに耐えられるように今後とも教育委員会全体で常に切磋琢磨し取り組んでいくつもりです。第3版で至らない点、よかった点など、御意見をいただき今後の糧としたいと思います。