[ELS2-2] 深部静脈血栓症に対する最新の診断、治療について
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2000年三重大学医学部卒業2000年三重大学第一内科入局2001年三重県立総合医療センター2002年三重大学第一内科2005年三重中央医療センター循環器科2008年三重大学循環器内科腎臓内科学2010年年尾鷲総合病院 循環器科 医長 三重大学医学部附属病院 循環器内科 助教2012年~国立循環器病研究センター 心臓血管内科 肺循環部門 医師
深部静脈血栓症は、ほとんどの急性期肺血栓塞栓症の原因となるため看過することができない疾患である。また近位側深部静脈血栓症において、慢性期下肢血栓後遺症を併発する場合もある。深部静脈血栓症の早期診断・治療が、肺血栓塞栓症発症・深部静脈血栓症の進展予防という観点からも重要である。しかしながら、深部静脈血栓症の診断が遅れると、治療の遅れにつながる。そのため、初期にいかにこの疾患を思い浮かべるかが、早期診断・治療につながる第一歩となる。診断においては採血検査、下肢静脈エコー検査、造影CTを併用することにより、深部静脈血栓症の確定診断に至ることができる。また深部静脈血栓症の治療のメインは、抗凝固療法である。我が国でも直接経口抗凝固薬が、深部静脈血栓症に使用可能となり、治療の選択肢がひろがっている。今回、深部静脈血栓症に対する初期アプローチ、診断、治療に関して最新のガイドラインも参考に概要する。