[O107-1] 拡大コードシステムにおける非心停止症例の起動理由と転帰
【背景】
狭義のRRS(Rapid Response System)は心停止に対するコードシステムとは区別され、バイタルサインの異常を起動基準とするシステムである。
当院では2012年からバイタルサインによる起動基準を定めず、心停止のみならず心停止が懸念される場合に起動する拡大コードシステムを運用している。
【目的】
拡大コードシステムにおける非心停止症例の起動理由の詳細および転帰を明らかにする。
【方法】
2013-2017年度の5年間に非心停止で起動された拡大コードシステムの院内レジストリーを後方視的に評価した。
起動理由をA(気道)は気道閉塞、B(呼吸)は酸素化不良・呼吸回数の異常、C(循環)は脈拍・血圧の異常、D(中枢神経)は痙攣を含む意識レベル低下と定義した。
転帰としてICU入室率、ICU死亡率、院内死亡率を収集した。
【結果】
起動理由としてAが7%、Bが30%、Cが12%、Dが50%であった。
対象症例のICU入室率は32%で、起動理由毎のICU入室率はAが33%、Bが53%、Cが23%、Dが20%であった。
ICU入室患者の死亡率は36%で、起動理由毎のICU死亡率はAが40%、Bが34%、Cが50%、Dが36%であった。
対象症例の院内死亡率は34%で、起動理由毎の院内死亡率はAが20%、Bが43%、Cが57%、Dが25%であった。
【結語】
拡大コードシステムにおける非心停止症例の起動理由は中枢神経の異常が多いが、ICU入室率、死亡率は低かった。一方で、循環の異常による起動は少ないものの、死亡率は高かった。
狭義のRRS(Rapid Response System)は心停止に対するコードシステムとは区別され、バイタルサインの異常を起動基準とするシステムである。
当院では2012年からバイタルサインによる起動基準を定めず、心停止のみならず心停止が懸念される場合に起動する拡大コードシステムを運用している。
【目的】
拡大コードシステムにおける非心停止症例の起動理由の詳細および転帰を明らかにする。
【方法】
2013-2017年度の5年間に非心停止で起動された拡大コードシステムの院内レジストリーを後方視的に評価した。
起動理由をA(気道)は気道閉塞、B(呼吸)は酸素化不良・呼吸回数の異常、C(循環)は脈拍・血圧の異常、D(中枢神経)は痙攣を含む意識レベル低下と定義した。
転帰としてICU入室率、ICU死亡率、院内死亡率を収集した。
【結果】
起動理由としてAが7%、Bが30%、Cが12%、Dが50%であった。
対象症例のICU入室率は32%で、起動理由毎のICU入室率はAが33%、Bが53%、Cが23%、Dが20%であった。
ICU入室患者の死亡率は36%で、起動理由毎のICU死亡率はAが40%、Bが34%、Cが50%、Dが36%であった。
対象症例の院内死亡率は34%で、起動理由毎の院内死亡率はAが20%、Bが43%、Cが57%、Dが25%であった。
【結語】
拡大コードシステムにおける非心停止症例の起動理由は中枢神経の異常が多いが、ICU入室率、死亡率は低かった。一方で、循環の異常による起動は少ないものの、死亡率は高かった。