第46回日本集中治療医学会学術集会

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一般演題(口演)

患者管理

[O109] 一般演題・口演109
患者管理02

Sat. Mar 2, 2019 9:45 AM - 10:45 AM 第14会場 (国立京都国際会館1F Room G)

座長:瀬川 一(京都大学医学部附属病院麻酔科)

[O109-3] 新設民間病院ハイケアユニット(HCU)の診療実績

公文 啓二1, 上仲 永純2, 水上 由紀3, 栃尾 麻衣3, 小川 敦子3, 嶋先 晃4 (1.吹田徳洲会病院集中治療センター, 2.吹田徳洲会病院心臓血管外科, 3.吹田徳洲会病院HCU, 4.吹田徳洲会病院リハビリテーション科)

【背景】新設民間病院で体制上特定集中治療管理料加算が取得できていないハイケアユニット(HCU)(8床)においてオープン形式でチーム医療を充実させた集中治療を行っている。【目的】診療実績等を検討して特定集中治療管理料加算取得に適切か否かを評価することを目的とした。【方法】2017年1年間の患者数、患者内容、重症度スコアリング、医療・看護の必要度等を検討した。【結果】2017年1月から12月までの患者数は552例で、心臓血管外科症例199例、消化器外科111例、循環器内科66例、脳神経外科51例、演者が担当した集中治療症例60例、その他65例であった。全例に重症度スコアリングを行っているが、特定の診療科以外の集中治療患者(重症肺炎、敗血症、CPA後のROSC症例など)32例においてAPACHEIIスコアは23.7±8.9(mean±SD)(min-max:7-42)、推定死亡率49.3±25.2%(8-93)%、max SOFA 6.6±3.3(2-13)、HCU滞在日数 6.0±7.5(1-36)日、死亡例5例実死亡率15.6%であった。死亡例5例のAPACHEIIスコアは32.8±5.7(27-42)、推定死亡率78.0±12.7%(60.5-93)%、max SOFA11.0±2.3(8-13)であった。全体のハイケアユニット用の重症度、医療・看護の必要度A得点3点以上かつB当句点4点以上を満たす患者は月平均(中央値・標準偏差)94.6(95.1・3.5)%であった。【結論】上記実績より、当該HCUの診療実績は特定集中治療管理室料3を取得可能な集中治療管理を行っていると考えられ、周辺の体制を整え2018年10月に特定集中治療管理室料3を取得予定となった。