[O113-5] 呼吸状態のアセスメント能力向上にむけた介入の効果 ~聴診の技術と判断力に焦点をあてて~
【背景】呼吸音の聴診は、実施頻度や必要性が高い技術であるが、その判定の妥当性については明確にされていない。呼吸音を正確に聴取し判断することは、患者の緊急度や重症度を判断する上で重要であるため本研究に取り組むことにした。
【目的】呼吸音の聴診の技術と判断力向上にむけた介入の効果を明らかにする。
【方法】研究デザイン:介入研究 対象:急性期分野で勤務するクリニカルラダー2の看護師 データ収集:2018年2月~4月<ベースライン>シミュレーターを用いて11項目(順序1項目、部位6項目、呼吸複雑音4項目)を評価した。無作為に介入群と対照群の2群に分け、2群間の差がないことを確認した(p=0.27)。<2回目>群分け後、対照群の2回目のデータを収集した。対照群のデータ収集終了後、介入群に対し介入を行い、その後2回目のデータを収集した。<1ヶ月後>長期効果を見るために、介入群に対し介入から1ヶ月後に3回目のデータを収集した。介入方法:呼吸音聴取の部位と順序、呼吸複雑音の特徴について説明し、その後シミュレーターを用いて練習した。分析:「できた」を1点、「できなかった」を0点として11項目の合計得点を算出した。ベースラインから介入直後と介入1ヶ月後の得点の変化を、対照群の変化と比較した。倫理的配慮:研究の主旨、自由意思の尊重、拒否権の保証等を説明し同意を得た。研究者の所属機関と調査実施施設の倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】2つの総合病院から14名(介入群7名、対照群7名)の参加者を得た。ベースライン(全体)の得点は平均7.43点であり、出来なかった項目は、鎖骨上の聴診28.6%、捻髪音の判断7.1%、水泡音の判断35.7%であった。2回目では一人あたり、介入群が2.28点、対照群が0.42点の増加があり、両群間に有意差を認めた(p=0.03)。1ヶ月後は、1.57点の増加があったが、有意差は認められなかった(p=0.27)。
【結論】聴診部位では鎖骨上が、呼吸副雑音の判断では、捻髪音と水泡音の正答率が低かった。本研究の介入効果は、直後は認められたが、1ヶ月後は認められなかった。
【目的】呼吸音の聴診の技術と判断力向上にむけた介入の効果を明らかにする。
【方法】研究デザイン:介入研究 対象:急性期分野で勤務するクリニカルラダー2の看護師 データ収集:2018年2月~4月<ベースライン>シミュレーターを用いて11項目(順序1項目、部位6項目、呼吸複雑音4項目)を評価した。無作為に介入群と対照群の2群に分け、2群間の差がないことを確認した(p=0.27)。<2回目>群分け後、対照群の2回目のデータを収集した。対照群のデータ収集終了後、介入群に対し介入を行い、その後2回目のデータを収集した。<1ヶ月後>長期効果を見るために、介入群に対し介入から1ヶ月後に3回目のデータを収集した。介入方法:呼吸音聴取の部位と順序、呼吸複雑音の特徴について説明し、その後シミュレーターを用いて練習した。分析:「できた」を1点、「できなかった」を0点として11項目の合計得点を算出した。ベースラインから介入直後と介入1ヶ月後の得点の変化を、対照群の変化と比較した。倫理的配慮:研究の主旨、自由意思の尊重、拒否権の保証等を説明し同意を得た。研究者の所属機関と調査実施施設の倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】2つの総合病院から14名(介入群7名、対照群7名)の参加者を得た。ベースライン(全体)の得点は平均7.43点であり、出来なかった項目は、鎖骨上の聴診28.6%、捻髪音の判断7.1%、水泡音の判断35.7%であった。2回目では一人あたり、介入群が2.28点、対照群が0.42点の増加があり、両群間に有意差を認めた(p=0.03)。1ヶ月後は、1.57点の増加があったが、有意差は認められなかった(p=0.27)。
【結論】聴診部位では鎖骨上が、呼吸副雑音の判断では、捻髪音と水泡音の正答率が低かった。本研究の介入効果は、直後は認められたが、1ヶ月後は認められなかった。