第46回日本集中治療医学会学術集会

講演情報

一般演題(口演)

教育

[O114] 一般演題・口演114
教育04

2019年3月2日(土) 11:05 〜 11:45 第20会場 (グランドプリンスホテル京都B2F ゴールドルーム)

座長:伊藤 真理(川崎医科大学総合医療センター)

[O114-1] 「小児の集中治療に携わる看護師のためのクリニカルラダー」の開発

辻尾 有利子1, 篠原 実加1, 新井 朋子2, 猪瀬 秀一2, 横山 みゆき3, 植村 桜4 (1.京都府立医科大学附属病院 看護部 PICU, 2.東京都立小児総合医療センター, 3.長野県立こども病院, 4.大阪市立総合医療センター)

【背景】小児の集中治療に携わる看護師には、高度かつ専門的な知識と技術を身につけ、多職種と協働しながら、子どもとその家族を全人的に捉えたケアを実践することが求められる。今回、小児の集中治療領域において、優れた実践能力を有する看護師の育成を目指して、看護師のクリニカルラダ―(日本看護協会)、集中治療に携わる看護師のためのクリニカルラダ―(日本集中治療医学会看護部会)を参考に、「小児の集中治療に携わる看護師のためのクリニカルラダ―」を作成した。【目的】小児の集中治療に携わる看護師に必要な看護実践力の指標を開発し、看護実践力の向上と教育目標の明確化を図る。【方法】活動報告。開発プロセス1.日本小児総合施設協議会「小児重症集中看護ネットワーク」の参加23施設に「小児の集中治療に携わる看護師に必要な看護実践能力」について意見を募り、必要な実践能力を帰納的に抽出。2.既存のラダーや施設のラダー等との照合。3.クリニカルラダ―の構造と行動目標を作成。4.ネットワーク参加施設から意見を収集し、活用可能性と内容妥当性を検討。【結果】看護実践能力として、「専門的知識に基づいたケア能力」、「専門的姿勢・行動」、「チーム医療の推進」の3つの能力を抽出した。2018年1月本クリニカルラダー(表1)と活用の手引きを完成させ、4月より5施設の小児集中治療室で試験導入した。【結論】本クリニカルラダーは、小児の集中治療に携わる看護師の看護実践力の育成に寄与すると考えられ、今後、臨床導入の結果とその有用性について検証する。
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