第46回日本集中治療医学会学術集会

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一般演題(口演)

チーム医療

[O116] 一般演題・口演116
チーム医療01

Sat. Mar 2, 2019 3:00 PM - 4:00 PM 第20会場 (グランドプリンスホテル京都B2F ゴールドルーム)

座長:植村 桜(地方独立行政法人 大阪市民病院機構 大阪市立総合医療センター 看護部)

[O116-3] 「未来語りのダイアローグ(Anticpation Dialogues)」を用いたチーム医療改善の試み

清水 広久 (埼玉成恵会病院 外科)

【背景】集中治療に限らず、多職種連携や患者さんや家族を含めた話し合いの場において、対話の重要性が唱われて久しい。しかし、時として、個々の立場の違い、価値観の違いなどから信念対立へとつながりやすく、それぞれの視座の違いを含めたリソースがチーム医療に十分に活かされているとは言い難い。未来語りのダイアローグ(Anticpation Dialogues:AD)は、フィンランドで発展したアプローチで、社会ネットワークに注目した対話であり、精神医療・心理臨床のみならず、教育、福祉、さらにコミュニティケア、組織改革、行政運営など幅広く応用されている。今回、ADを用いたチーム医療の改善を試みた。【方法】ADのワークショップを開催し、その中でADの説明、デモを含めたロールプレイの実施を行い、実際にチームにおけるADを行い、AD前後での違いについて個別インタビューを行った。【結果】個別インタビューによると、ADをおこなうことで、個々のチームにおける不安・懸念を軽減でき、それぞれの価値観に対する共感の深まりなどが確認できた。【考察・結語】集中治療のみならず、ADの医療現場への導入は、マルチステークホルダーによる対話や、またチームをより機能させていくうえでも有意義であると思われた。今後、院内の他のチームへの応用も検討していく。