第46回日本集中治療医学会学術集会

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一般演題(口演)

鎮痛・鎮静・せん妄 研究

[O130] 一般演題・口演130
鎮痛・鎮静・せん妄 研究04

Sat. Mar 2, 2019 2:00 PM - 2:50 PM 第22会場 (グランドプリンスホテル京都1F ロイヤルルーム)

座長:福田 友秀(東京都済生会中央病院)

[O130-1] 人工呼吸器装着患者に対する鎮静・鎮痛管理についての看護師の認識調査

大石 絢加, 山口 千恵, 岡村 雅子, 大串 涼子 (佐世保市総合医療センター 看護部 HCU病棟)

【背景】 A病院のB病棟における人工呼吸器装着患者の鎮静・鎮痛管理は、各科の主治医の指示のもとで看護師が行っている。その中で、鎮静・鎮痛管理は適切に行われ、患者の苦痛を取り除くことができているのかと疑問に思った。看護師は鎮静コントロール不良例を経験する中で呼吸器管理に不安や戸惑いを抱えていることが予想された。【目的】看護師が、いつ、どのような不安や戸惑いを感じているのかを明確にし、鎮静・鎮痛管理に対する看護師の認識を把握する。【方法】B病棟に勤務し日頃の業務で人工呼吸器装着患者に携わる看護師4名のうち、同意が得られた看護師に対して、半構成面接を行った。面接では、人工呼吸器装着患者の鎮静管理、鎮痛管理、鎮静・鎮痛管理の併用についてどのように認識しているかという質問を設定した。【結果】鎮静・鎮痛管理における看護師の認識について、22のコードが選出され、以下の10のサブカテゴリーが4つのカテゴリーに集約された。【鎮静・鎮痛管理の必要性】は〈鎮静管理の必要性〉、〈鎮痛管理の必要性〉、〈鎮静・鎮痛管理の併用の必要性〉、【鎮静・鎮痛管理の評価基準や方法】は〈鎮静管理の評価基準と方法〉、〈鎮痛管理の評価基準と方法〉、〈鎮静・鎮痛管理の併用における評価基準と方法〉、【鎮静・鎮痛管理の混乱】は〈鎮静・鎮痛管理に対する考え方の混乱〉〈鎮静・鎮痛管理の評価・方法の混乱〉、【鎮静・鎮痛管理の不安や戸惑い】は〈鎮静管理に対する不安や戸惑い〉、〈鎮痛管理に対する不安や戸惑い〉に分けられた。鎮静・鎮痛管理は併用することが望ましいと感じているが、鎮痛管理については、必ずしも必要と感じていない対象者や、鎮痛への意識が薄いと思われる対象者がいることが明らかとなった。また、鎮痛には評価スケールを使用しておらず、鎮静中の患者は痛みの表出が明確ではないことから、不安や戸惑いに繋がっていた。そして、鎮静・鎮痛管理の評価や方法、薬剤の効果などに関する知識不足もあり、鎮静・鎮痛管理を行う際に、看護師に混乱が生じていることがわかった。【結論】鎮静・鎮痛管理における看護師の認識は、22のコードが選出され、10のサブカテゴリーが以下の4つのカテゴリー【鎮静・鎮痛管理の必要性】、【鎮静・鎮痛管理の評価基準や方法】、【鎮静・鎮痛管理の混乱】、【鎮静・鎮痛管理の不安や戸惑い】に集約された。