第46回日本集中治療医学会学術集会

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一般演題(口演)

蘇生 研究

[O49] 一般演題・口演49
蘇生 研究02

Fri. Mar 1, 2019 4:00 PM - 5:00 PM 第12会場 (国立京都国際会館5F Room 510)

座長:大谷 典生(聖路加国際病院 救急部・救命救急センター)

[O49-7] ドクターカー・ドクターヘリは院外CPAに対するECMOの導入患者の神経予後に寄与するか

高橋 公子, 那須 道高, 喜久山 紘太, 中泉 貴之, 定本 圭弘, 北原 佑介, 福井 英人, 米盛 輝武 (浦添総合病院 救急集中治療部)

【背景】ECPRを導入する院外心肺停止患者において、良好な神経予後をえられる要素についてはコンセンサスがない状況である。【目的】当院ではプレホスピタル活動の導入によって病院前へ医師の介入が増えている。どのような症例にECPRを導入するのが適切であるか、プレホスピタルでの医師の介入は神経予後に寄与するのか検討した。【臨床経過】55歳男性、突然の胸痛を訴えて倒れ、心肺停止状態となった。初期波形VF、bystander CPRあり、ドクターヘリ要請された。遠方からの搬送であり心停止からECMO導入まで時間は1時間29分と長かったがCPC1で退院した。このような症例があるなかで当院における2008年から2018年に院外CPAに導入したECPRの症例において、神経予後と心停止時刻からECMO導入までの時間、bystander CPRの有無、初期波形、プレホスピタルの介入の有無の関連を調べた。【結論】ドクターカーはECMO導入までの時間を短くすることで神経予後を改善する可能性がある。一方、ドクターヘリは搬送時間長いが、神経予後良好な症例もある。ECMO導入までの時間が長い症例では75%がバイスタンダーCPRありであったり死戦期呼吸などの身体所見など時間以外の要素も考慮される。