第46回日本集中治療医学会学術集会

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一般演題(口演)

検査法・モニタリング

[O61] 一般演題・口演61
検査法・モニタリング01

Fri. Mar 1, 2019 2:50 PM - 3:40 PM 第14会場 (国立京都国際会館1F Room G)

座長:小竹 良文(東邦大学医療センター大橋病院麻酔科)

[O61-1] 【優秀演題(口演)】敗血症患者におけるCT値を用いた骨密度の検討

本郷 貴識1, 稲葉 基高1, 岡 聖子2, 本橋 靖子2, 赤木 洋介2, 稲井 舞夕子2, 小林 洋二2, 水川 俊一2, 桃木 律也1, 藤原 俊文1 (1.岡山済生会総合病院 救急科, 2.岡山済生会総合病院 麻酔科)

【背景】集学的治療ではPostintensive care syndrome (PICS)の概念が広まり、集学治療後のフレイルやサルコペニアなどの健康寿命に関心が高まっている。骨はQOLを構成する重要な要素ではあるが、集学的治療と骨に注目した文献は少ない。その背景に生命の危機にある患者に骨粗鬆症ガイドラインにあるDXA法を施行する時間と費用の問題がある。一方椎体のCT値は骨密度と関連があるとする論文も散見される。簡便で低コストである方法を用いた骨密度と集学治療の報告はない。【目的】今回、敗血症で入院時とその後の椎体のCT値の変化を検討した。【方法】2015年4月から2017年12月までに当院救急センターを受診し、ICU/HCUに入院した敗血症患者を診療録を用い検討した。20歳以下、1週間以内の退院、180日以内のCTフォローなし患者を除外した。患者背景、椎体のCT値、180日生存率、退院後骨折の有無を検討した。椎体CTはTh12~S1まで矢状断で、椎体の中央に合わせ、その部位を水平断でROI(骨皮質を除く)を用いCT値(HU)を測定する。【結果】敗血症入院患者188人のうち、54人が対象と合致した。平均年齢78歳(68―86歳)、CT測定8day(3-30day)、入院-入院後CT値(HU)Th12(122-116)L1(112-107)L2(117-112)L3(121-98)L4(115-108)L5(122-107)S1(154-134)(p<0.05)。退院後骨折患者は2名(大腿骨頚部骨折1名,腰椎圧迫骨折1名)であった。【結論】敗血症で集学治療した患者の骨密度は有意に低下し、退院後の骨折の発症を増加させうる可能性がある。
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