第46回日本集中治療医学会学術集会

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一般演題(口演)

検査法・モニタリング

[O61] 一般演題・口演61
検査法・モニタリング01

Fri. Mar 1, 2019 2:50 PM - 3:40 PM 第14会場 (国立京都国際会館1F Room G)

座長:小竹 良文(東邦大学医療センター大橋病院麻酔科)

[O61-2] esCCO および FloTracにより測定される心拍出量とその追従性の比較

寺田 享志, 出光 亘, 佐藤 暢一, 落合 亮一 (東邦大学医療センター 大森病院 麻酔科)

【背景】Estimated continuous Cardiac Output(以下:esCCO)は非侵襲的連続心拍出量測定器である。また、FloTrac(エドワーズライフサイエンス)は、急性期輸液管理の指標として広く使用されている。非(低)侵襲的連続心拍出量測器を輸液の指標に使用する場合、心拍質量変化に対する追従性が重要となる。今回、心拍出量の追従性をesCCO と FloTracで比較した。【方法】体位変化のない非心臓手術を予定された患者に対し、術前に十分な説明を行い書類で承諾を得た患者を対象とした。esCCOの校正は患者データーで非侵襲的に行った。APCOの精度が低下するSVRI 1200 dyne・sec・m2/cm5以下と2500 dyne・sec・m2/cm5以上のデーターは除外した。【統計】esCCOとAPCOの関係は相関分析、 Bland and Altman 分析を行った。追従性に関しては polar plot methodologyを用い解析を行った。【結果】14例(男性4例女性10例)、身長152±10.7cm、体重51.1±9.4kgであった。測定は9494ポイントであった。相関係数は0.6、Bias(±SD)=-1.04±0.67L/min (percentage error, 32 %)、Radial limits of agreement 36.2°Angle bias(±SD)2.4±19.7°だった。(Fig1)【考察】esCCOの追従性は臨床的に可能範囲と判断でき、急性期輸液管理に有用なモニターとなりうる可能性が示唆された。
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