[O99-4] 小児ECMO搬送の経験
【目的】当院はこどもから成人まで高度専門医療に対応可能な総合医療施設であり、沖縄県で唯一成人からこどもまで対応可能な施設であり、小児においては県内の小児医療の最終拠点として機能している。平成28年3月には小児救命救急センターとして全国で10番目に認可され、その中核を担う小児集中治療室(PICU)では呼吸・循環不全に対するECMOが導入されることも多い。沖縄の地理的特性により、心臓移植を前提とした搬送は基本的に長距離航空搬送となる。今回、小児におけるECMO装着患者を航空機動衛生隊、”機動衛生ユニット”にて搬送したので報告する。
【方法】症例は拡張型心筋症疑い、2ヶ月の女児。ECMO導入後、心臓移植適応の判断となる。当院のECMO導入基準として8kg以下はローラーポンプにて施行している。今回、体重は5kgのため、ローラーポンプにて導入したが、搬送目的のため、コントローラーを遠心ポンプへ交換と当院使用の回路を搬送先の回路構成に合わせて変更した。
【成績】搬送前にバックボードにて機器の固定方法、搬送用の人工呼吸器などを使用したシミュレーションを行った。実際の搬送で特に難渋したことは、機器の固定と体温管理で冷温水槽を使用しないため搬送時に低体温になることを懸念し事前の対策を行っていたが、実際には、患児は高体温をきたした。
【結論】臨床工学技士が長距離搬送に同乗することにより機器の安全性の担保・トラブルに対する対応・状況に合わせた判断が可能となり、チームで行うこでより安全な搬送につながるものと思われた。
【方法】症例は拡張型心筋症疑い、2ヶ月の女児。ECMO導入後、心臓移植適応の判断となる。当院のECMO導入基準として8kg以下はローラーポンプにて施行している。今回、体重は5kgのため、ローラーポンプにて導入したが、搬送目的のため、コントローラーを遠心ポンプへ交換と当院使用の回路を搬送先の回路構成に合わせて変更した。
【成績】搬送前にバックボードにて機器の固定方法、搬送用の人工呼吸器などを使用したシミュレーションを行った。実際の搬送で特に難渋したことは、機器の固定と体温管理で冷温水槽を使用しないため搬送時に低体温になることを懸念し事前の対策を行っていたが、実際には、患児は高体温をきたした。
【結論】臨床工学技士が長距離搬送に同乗することにより機器の安全性の担保・トラブルに対する対応・状況に合わせた判断が可能となり、チームで行うこでより安全な搬送につながるものと思われた。