第46回日本集中治療医学会学術集会

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一般演題(ポスター発表)

蘇生

[P101] 一般演題・ポスター101
蘇生02

Sun. Mar 3, 2019 11:00 AM - 11:50 AM ポスター会場19 (国立京都国際会館1F イベントホール)

座長:小林 忠宏(国立大学法人山形大学医学部附属病院救急科)

[P101-6] 当院の体外循環式心肺蘇生(ECPR)症例の治療成績について

谷口 俊雄1, 山口 均1, 志水 清和1, 竹村 春起1, 梅本 紀夫2 (1.一宮市立市民病院 救急科, 2.一宮市立市民病院 循環器内科)

背景)ECPRは心肺停止患者において、通常のCPRに比べて有用であることが報告されている。一方でECPRの治療効果には経皮的心肺補助装置導入までの時間など、医療サイドの因子も大きく関与しているとされ、すべての施設で同様の効果が得られるかどうかは疑問である。当院でも難治性の心肺停止患者に対しECPR導入してきたのでその成績について報告する。目的)当院において、ECPRを行われた患者をretrospectiveに検討し、これを報告する。方法)当院にて2011年より2016年までPCPSを使用した98症例を検証。24例がECPR以外の理由でPCPSを使用されており、5例は大動脈解離、1例はデータ不足で68例を検証した。結果)68症例のうち、23症例(34%)が生存退院になった。最終診断としては、診断(死亡、生存)の順で示す。急性冠症候群31(21, 10)、心不全5(4, 1)、electrical storm 6 (3, 3)、心筋炎 2 (2, 0 )、心破裂 10 (7, 3)、心タンポナーデ 4 (1, 3)、肺塞栓 3 (1, 2)、そのほか 7 (6, 1)であった。結論)当院におけるECPRの成績は生存退院率34%であった。