[P43-5] 集中ケア認定看護師としての院内横断的活動の報告-2ヶ月間のCall内容について-
【背景・目的】超急性期から慢性期へのseamlessな質の高い医療提供を目的に、当院では2018年7月より集中ケア認定看護師(Intensive Care Certified Nurse、以下ICCN)がpost ICU迄を活動領域とし、業務内容にも役割拡大を図った。2ヶ月間の活動におけるICCNへの当院のneedsを報告する。【臨床経過】活動開始前に各関連職種を集って幾度も会議を重ねた。CN活動指針である実践・相談・指導に基づき具体的業務内容を慎重に決定後、全部署へ活動内容・相談可能な内容等を院内メールや師長会を通じて周知した。実践・相談可能な内容は、ICCNのspecialityである重症患者ケアに加え、当該ICCNのsub specialityである呼吸領域とした(事前会議を通じてconsensusを得た)。個人PHSを所持し院内を横断的に活動し、Call対応可能日は平日日勤帯に限定した。全病棟の午前回診をroutineとし、ICU退室後患者の状態把握とスタッフの臨床疑問を拾い上げ、当日のtime scheduleを組み立てた。活動開始2018年7月1日から8月31日迄の2ヶ月間の個人PHSへの依頼(以下、Call)内容について統計記述にまとめた。全Call件数は46件であり、曜日毎のcall率は月30.43%、火21.73%、水17.39%、木21.73%、金10.86%であった。Call時間帯は午前中が32.60%、12-15時が30.43%、15-17時が36.95%であり、Call要請は多職種に及び、病棟毎では呼吸器内科・HCU・循環器内科の順に多かった(28.26%、21.73%、10.86%)。Call内容は人工呼吸器関連の相談・実践代行が69.56%、重症患者ケアの相談・実践代行が39.13%であった。人工呼吸器関連の内容には、設定の相談・人工呼吸器下のリハビリテーションや入浴の相談・搬送の同伴・特殊検査や処置中の一時的挿管下の呼吸管理等であった。また、気道管理関連の相談としての依頼であったが、緊急性を伴うと判断しRapid Response Team(以下、RRT)を起動した事例が1件あった。【結論】当院のICCNへのcall数は平均1.4件/日である。多職種からのneedsがあり、内容としては人工呼吸器関連が多い。曜日毎のCall件数に大きな差はないが、夕刻の時間帯に多い傾向にある。ICCNの院内横断的活動は、RRT起動率増加より院内急変の減少に寄与する可能性がある。