[P74-6] 質問紙調査、ARCSモデルを使用したシミュレーション研修の検証
【背景】ICUでは入室した患者が敗血症性ショックへ移行する場面も多く、早期介入、悪化の予防を図ることが求められる。そのためA病院ではICU経験年数2年目の看護師に対して、敗血症性ショックのシミュレーション研修を行っている。この研修は、組織や学習者のニードが高く、今後に向けてこれまでの研修の効果と改善点を検証したためここに報告する。
【目的】敗血症性ショックシミュレーション研修を検証することで今後の課題を見出す。
【方法】2017年、2018年に研修を受けた看護師5名を対象とした。対象者の質問紙調査を分析するとともに、研修内容がARCSモデルの4因子を満たしていたかを検証した。
【結果】質問紙調査の結果は、研修内容は4名が「とても興味があった」、1名が「興味があった」であった。研修の難易度は4名が「やや難しい」、1名が「普通」であった。また、研修企画者が設定した研修目標を達成の有無では「適した治療を医師へ提案し実践できる」を1名が「未達成」であった。さらに、全員が「やや自信がもてた」、「参加して良かった」「今後も継続した方が良い」であった。加えて、4名が「研修後に臨床で実際に活かせた」であった。ARCSモデルの4因子では、「注意」の項目では、敗血症の新定義や診断基準の変更を伝えた。「関連性」の項目では事前学習と対象者の前提条件を「敗血症性ショックの患者を担当した経験がある看護師」とした。「自信」の項目は目標設定のみ、「満足」の項目も肯定的な意見を伝えるのみであった。
【結論】質問紙調査の結果も踏まえ、「注意」「関連性」の項目は満たされていた。しかし「自信」「満足」の項目では不足している点があった。これは、本研修では全員が研修目標を達成できなかったこと、研修後に対象者が学んだ事の意義を確認できるように介入しなかったことが理由に挙げられる。研修目標に関しては、対象者の知識面の充足はできていた。しかし、「緊張すると頭が真っ白になる」など対象者の行動特性への課題が未達成であった。そのため、デブリーフィングの際に、学習者が自らの特性を分析し自分なりに早期介入できる方法を見出せるよう導くことが必要である。また、研修の中に学習者がアクションプランを策定する場を設け、研修後にフォローアップできる体制を整えることが必要である。今回、対象者が5名と少なかった。検証の精度を高めるため対象者を増やしていくことも課題である。
【目的】敗血症性ショックシミュレーション研修を検証することで今後の課題を見出す。
【方法】2017年、2018年に研修を受けた看護師5名を対象とした。対象者の質問紙調査を分析するとともに、研修内容がARCSモデルの4因子を満たしていたかを検証した。
【結果】質問紙調査の結果は、研修内容は4名が「とても興味があった」、1名が「興味があった」であった。研修の難易度は4名が「やや難しい」、1名が「普通」であった。また、研修企画者が設定した研修目標を達成の有無では「適した治療を医師へ提案し実践できる」を1名が「未達成」であった。さらに、全員が「やや自信がもてた」、「参加して良かった」「今後も継続した方が良い」であった。加えて、4名が「研修後に臨床で実際に活かせた」であった。ARCSモデルの4因子では、「注意」の項目では、敗血症の新定義や診断基準の変更を伝えた。「関連性」の項目では事前学習と対象者の前提条件を「敗血症性ショックの患者を担当した経験がある看護師」とした。「自信」の項目は目標設定のみ、「満足」の項目も肯定的な意見を伝えるのみであった。
【結論】質問紙調査の結果も踏まえ、「注意」「関連性」の項目は満たされていた。しかし「自信」「満足」の項目では不足している点があった。これは、本研修では全員が研修目標を達成できなかったこと、研修後に対象者が学んだ事の意義を確認できるように介入しなかったことが理由に挙げられる。研修目標に関しては、対象者の知識面の充足はできていた。しかし、「緊張すると頭が真っ白になる」など対象者の行動特性への課題が未達成であった。そのため、デブリーフィングの際に、学習者が自らの特性を分析し自分なりに早期介入できる方法を見出せるよう導くことが必要である。また、研修の中に学習者がアクションプランを策定する場を設け、研修後にフォローアップできる体制を整えることが必要である。今回、対象者が5名と少なかった。検証の精度を高めるため対象者を増やしていくことも課題である。