第46回日本集中治療医学会学術集会

Presentation information

一般演題(ポスター発表)

教育

[P75] 一般演題・ポスター75
教育02

Sat. Mar 2, 2019 2:00 PM - 2:40 PM ポスター会場13 (国立京都国際会館1F イベントホール)

座長:白坂 雅子(日本赤十字社福岡赤十字病院ICU/CCU)

[P75-1] 口腔ケアプロトコルスコア改訂後の口腔内環境の変化

増田 玲子, 竹下 玲子, 鳥越 綾美, 江上 加奈子, 山下 志保 (医療法人 光晴会病院)

【背景】A病院HCUの先行研究においてOAGを用いた評価とプロトコルスコアを導入し全体の86%口腔環境の改善と正常維持がみられた。しかし、口腔内環境には個人差があり、セルフケアができる患者においても口唇、粘膜乾燥などでスコアが上昇し、口腔ケア回数が増える事に疑問が生じた。又、重症患者や呼吸器装着患者へ適切な口腔ケアが行なわれているのか確証できていなかった。【目的】プロトコルスコア改訂後もプロトコルに沿った口腔ケアを継続することで口腔環境の改善、正常維持を図ることができないか実施率も含め改訂前後で検証した。【研究方法】1.対象:H29年6月~11月にA病院HCU3日以上在室患者113名(改訂前45名改訂後68名)2.データ収集方法: OAGに沿ったプロトルスコア改定前6月~8月改訂後9月~11月で調査。改訂前OAG8点(1)(正常)、9~12点(2)(軽度機能障害)、13点以上(3)(中度から高度機能障害)から改訂後OAG10点(1)(正常)、11~14点(2)(軽度機能障害)、15点(3)(中度から高度機能障害)と変更し、口腔内環境の推移と実施率調査。3.評価方法:口腔ケアプロトコルスコア改訂前後でOAGを用いて口腔内環境を評価。入室~24時間内の実施率を評価。【結果】今回、プロトコルスコアを改訂し口腔内環境の変化の推移を調査したが、プロトコル改定前後大差はみられなかった。(表1参照)【結論】プロトコル改訂前後のOAG評価では、口腔内環境の変化に大差は見られなかった。しかし、実施率が低下しており口腔ケアに対する意識の希薄化が考えられた。今後、改訂後のプロトコルスコアは継続し、実施率向上に向けた個別性のあるツールの検討と共有を図る事が今後の課題である。
image/P75-1(10460-1.jpg