第46回日本集中治療医学会学術集会

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一般演題(ポスター発表)

教育

[P75] 一般演題・ポスター75
教育02

Sat. Mar 2, 2019 2:00 PM - 2:40 PM ポスター会場13 (国立京都国際会館1F イベントホール)

座長:白坂 雅子(日本赤十字社福岡赤十字病院ICU/CCU)

[P75-3] RST活動における病棟看護師の呼吸に関する意識の変化

小松 克弘, 水谷 卓史, 久具 純子 (愛知医科大学病院 看護部 GICU)

【背景】患者の予期せぬ死亡の6~8時間前には何らかの異常徴候が出現しており、その約4割が呼吸に関する異常と前々から多くの研究結果で言われている。そのため、その異常を一早く発見できるかが患者の予後に大きく影響を与える。今回2016年6月にA病院の病棟での呼吸回数測定記録を調査した結果、患者の呼吸回数を測定し、記録している割合が55%と低く出た。そのため、呼吸回数測定・記録率上昇を目的にRST活動として勉強会や研修などを行い、病棟看護師のアセスメント力を含む技術・知識の向上と看護の質の向上を目指した。しかし、2017年2月の調査の結果は60%とあまり上昇が見られず全体の意識改革には至らなかった。そこで今回呼吸回数測定、記録キャンペーンと題して病棟看護師の呼吸に関する意識改革を行い、その変化が見られたのでここに報告する。【目的】呼吸回数測定、記録キャンペーンを実施して病棟看護師の呼吸に関する意識の向上を図る【方法】年2回、全病棟で「患者の異常の早期発見ができる」を目的として行っている呼吸回数測定・記録キャンペーンの過去3年のデータを参考にし、その意識と行動の変化を抽出する。【結果】初年度の2016年は55%と60%、2017年は65%と69%、2018年は70%と74%という結果になり病棟全体の呼吸回数測定・記録率が上昇した。【結論】キャンペーンを通して呼吸の重要性を広く周知し、病棟看護師全員が一早く異常の早期発見ができ、看護実践力が向上するようにRST活動を継続していく必要がある。