第46回日本集中治療医学会学術集会

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一般演題(ポスター発表)

患者管理

[P80] 一般演題・ポスター80
患者管理05

Sat. Mar 2, 2019 2:00 PM - 3:00 PM ポスター会場18 (国立京都国際会館1F イベントホール)

座長:小杉 一江(地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院看護部)

[P80-4] ICUにおけるIMPELLA導入への看護師の取り組み

羽野 時子1, 柴田 麻里絵1, 牧野 沙緒里1, 大野 貴之2, 矢作 和之3 (1.社会福祉法人 三井記念病院 集中治療センター, 2.社会福祉法人 三井記念病院 心臓血管外科, 3.社会福祉法人 三井記念病院 循環器内科)

【目的】
 IMPELLAを装着した患者を看護するためのICU看護師の取り組みを明らかにする
【背景】
IMPELLAとは、左心室負荷を直接軽減する補助循環装置の一つである。海外では、10年以上前から使用が開始されていた。2017年9月から日本でも認可され導入が開始となっている。当院でも研修が開始となった2017年10月の段階では、IMPELLA導入開始に向けて国内では、2施設のみがe-learningと講義の講習を終え、1施設のみで駆動が開始となったばかりの状況であった。
【実践報告】
当院では先行して2017年10月よりCICUで国内初症例となるIMPELLA2.5の駆動が開始となっていた為、IMPELLA2.5及びIMPELLA5.0を共通に管理できるよう看護手順書の作成とIMPELLA駆動時のチェックリスト及び観察項目などの内容を統一した。
固定方法は看護師に任されている部分も多く、IMPELLAのカテーテルシャフトは長い状態であり、容易に引っかかりやすく看護師でも注意が必要なため、固定方法の検討を行い、弛みがないような工夫なども行った。
実際にICUからCICUへIMPELLAを装着した患者の転出もあったが、継続した管理と記録が行われている。
今回は研修を受けたスタッフのみで管理に当たった為、今後は研修を受けていないスタッフに対する教育を行い安全な患者管理が行える事が課題である。
国内でも数多くの施設でIMPELLAの導入が開始されており、今後とも患者にとって安全・安楽な管理方法が確立されて行く為にも他施設などの報告を参考により良い、固定方法を含めた管理方法が行えるよう共有して行く必要がある。
【結果】 
1:ICUにおいて補助循環装置IMPELLAを装着した患者の看護を実施するにあたり、eラーニング及びメ ーカーの資料を元に看護手順を作成し実践した。
2:緩みや引っ掛かりが無いように固定方法に工夫が必要であることが分かった