[P80-6] ICUにおける人工呼吸管理患者に対する鎮静深度と身体拘束の現状
【目的】2014年に当院の人工呼吸管理中の鎮静深度と身体拘束の状況を報告した。その後、当院でSATやSBTを導入し、浅い鎮静を意識した人工呼吸管理行っている。今回、当院ICUの鎮静深度と身体拘束の実施率を再評価したため報告する。
【方法】対象:2018年1月から2018年6月に24時間以上ICUで人工呼吸器管理された患者。除外基準:20歳以下、鎮静薬の影響以外による昏睡・昏迷の患者は除外。方法:ICU記録よりRASSと身体拘束実施の状況、鎮静剤の種類、鎮静剤中断の有無、せん妄の有無、有害事象の有無を後方視的にデータを抽出し前回の調査と比較した。倫理的配慮は当院規定に沿った。
【結果】図のように、興奮状態以外での身体拘束の割合は減少している。鎮静深度も、RASS0の割合が増加している。身体拘束解除群で計画外抜管が発生しているが、発生時は身体拘束を行なっている状況であった。
【結論】当院のICUにおける身体抑制は前回の調査と比較し減少している。SATやSBTの導入、デクスメデトミジン使用増加など、浅い鎮静管理が行われていることがその要因と考えられる。身体抑制解除が増えることで、有害事象が増えることはなく比較的安全に管理されている。今後も患者の身体的・精神的負担を軽減するため、状況に合わせて身体抑制を実施する必要がある。
【方法】対象:2018年1月から2018年6月に24時間以上ICUで人工呼吸器管理された患者。除外基準:20歳以下、鎮静薬の影響以外による昏睡・昏迷の患者は除外。方法:ICU記録よりRASSと身体拘束実施の状況、鎮静剤の種類、鎮静剤中断の有無、せん妄の有無、有害事象の有無を後方視的にデータを抽出し前回の調査と比較した。倫理的配慮は当院規定に沿った。
【結果】図のように、興奮状態以外での身体拘束の割合は減少している。鎮静深度も、RASS0の割合が増加している。身体拘束解除群で計画外抜管が発生しているが、発生時は身体拘束を行なっている状況であった。
【結論】当院のICUにおける身体抑制は前回の調査と比較し減少している。SATやSBTの導入、デクスメデトミジン使用増加など、浅い鎮静管理が行われていることがその要因と考えられる。身体抑制解除が増えることで、有害事象が増えることはなく比較的安全に管理されている。今後も患者の身体的・精神的負担を軽減するため、状況に合わせて身体抑制を実施する必要がある。