[PD18-6] X線を用いない経管栄養カテーテル挿入確認方法
【背景】経管栄養カテーテルは栄養管理の手段として必要不可欠でありながら,その誤挿入に伴う事故は時に致命的であり,さまざまな確認方法が開発されて来たがX線に変わるものは未だない.【目的】X線撮影に変わる簡便・確実,低侵襲な方法の開発を行う.【方法】(1)まずfeeding tube内に挿入し先端でpHを測定できるガイドワイヤー(ケミカル機器社製)を改良した挿入方法を考案した。しかし制酸剤を多用するICUなどではも課題が残った.(2)次に近赤外域の光を用い,ガイドワイヤー/カテーテルの先端を光らせ,その位置を腹壁から確認する方法を考案した。原理的には単純なものの効率・コスト・大きさで難渋してきたが,その後の開発により高輝度近赤外域波長のLEDをガイドワイヤーもしくはカテーテルの先端において発光させ,それを多点検出により二次元的に表示する方法により実用化に目処をつけることができた(特許取得).【結果】プロトタイプを作成し,自治医科大学の動物実験施設CDAMTecにおいてブタを用いた検討を行ったところ,胃内または十二指腸内からの発光を,経胃壁/腸壁さらには体表から検出することに成功した.【結論】方法は簡便で侵襲もなく看護師にも行える位置確認方法が開発できた.