第46回日本集中治療医学会学術集会

Presentation information

ワークショップ

[WS2] ワークショップ2
(ICU機能評価委員会JIPADWG企画) JIPAD四方山話2019

Sun. Mar 3, 2019 8:45 AM - 10:15 AM 第7会場 (国立京都国際会館1F Room E)

座長:内野 滋彦(東京慈恵会医科大学附属病院集中治療部), 熊澤 淳史(堺市立総合医療センター集中治療科)

[WS2-5] JIPAD update 2019

内野 滋彦 (東京慈恵会医科大学附属病院 集中治療部)

セッションの趣旨:
「JIPADなんて聞いたことない」
「聞いたことはあるけど、内容はよく知らない」
「興味はあるけど、施設登録していない」
「とりあえず施設登録はしたけど、データは集めていない」
「データを集め、サーバにアップしている」
みなさん、上記の中のどれかに必ず当てはまるかと思います。どの状況の方にとっても、興味を持っていただける内容になっています。

発表の抄録:
ICU機能評価委員会の活動として行っているICU入室患者登録システム(Japanese Intensive care Patient Database, JIPAD)の現状を報告する。JIPADは2011年11月にICU機能評価委員会の事業計画として活動を開始し、収集項目の決定、コアプログラムの作成、各企業への協力依頼などを経て、2013年9月に日本集中治療医学会会員向けに参加公募開始、そして2015年3月より正式にデータ収集を行う施設の募集を開始した。参加施設数及び症例数の増加に伴い、2017年6月にはJIPADのワーキンググループが立ち上がった。これまではごく一部の委員会メンバーがほとんどの業務を行っていたが、現在は業務をワーキンググループのメンバーで分担し、より円滑に運営できるようになっている。また、2015年度より年次レポートを公表しており、今年で3年目となる。具体的な内容としては、毎年4月から翌年3月までの1年間、継続的にデータを収集した施設により登録された症例を対象として統計資料を作成している。かつそれとは別に、各施設にとってのベンチマークとなるような情報提供を行うことを目的として、施設レポートを作成配布している。なお、2017年度からはホームページにても同様の内容が確認できるようになり、施設にとってより利便性の高いものとなっていると自負している。これらの活動により、2018年10月現在、62施設がデータ登録を行っており、8万例超の症例データが蓄積されている。
今回の発表は、2017年度の年次レポートを中心に報告する。