第41回日本集中治療医学会学術集会

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Pro-Con 7 ECMO センター(ECMO の集約化)は必要である

2014年2月27日(木) 13:50 〜 14:20 第5会場 (国立京都国際会館 1F Room E)

座長:谷川攻一(広島大学大学院医歯薬保健学研究院 救急医学)

我が国では心原性ショック、重度の低酸素血症そして難治性VF心停止例等に対して多くの施設で経皮的心肺補助装置(PCPS)が使用されてきた。その目的は危機的な状況に陥った一時的な呼吸循環補助であり、致死的状況の緊急回避手段としての位置づけである。特に心肺停止での使用経験は極めて豊富であり、SAVE-Jでは世界に誇る治療成績を収めている。一方、新型インフルエンザでは数週間にわたる長期的なECMOの有効性が報告された。我が国でも多くの施設においてPCPSの経験に基づいて対応してきたが、残念ながら新型インフルエンザの治療成績(生存率)は欧米と比較して低い。既に欧米ではECMOの実施施設を集約・センター化し治療成績の向上を図ってきた。そこで今回の企画では、PCPSのように多くの施設でECMOを行うのか、或いは少数のECMOセンターを整備し患者を集約するのか、どちらが患者の利益となるのかについて、それぞれの立場から討論する。