第41回日本集中治療医学会学術集会

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Pro-Con 10 重症患者でグルタミン負荷は必要である

2014年2月27日(木) 15:30 〜 16:00 第5会場 (国立京都国際会館 1F Room E)

座長:定光大海(国立病院機構大阪医療センター 救命救急センター)

本セッションでは、重症患者の栄養管理におけるグルタミン負荷の是非を議論したい。経口摂取されたグルタミンは小腸から吸収され腸管上皮細胞や腸管付属リンパ節細胞の主要なエネルギー源となり、小腸粘膜の保護やバリア機能に関連する。重症患者の感染対策からみた腸管保護という理論的背景からもグルタミンを強化した経腸栄養の意義がこれまで指摘されてきた。一方で、急性呼吸不全による人工呼吸患者に対する我が国の栄養管理ガイドライン(人工呼吸2012)では、熱傷や外傷患者以外に推奨する根拠は乏しいとされ、カナダから報告された最近のRCTでも多臓器不全を伴う重症患者の早期グルタミン投与は死亡率をむしろ高めたとする報告(N Engl J Med 2013)がある。ここでは、重症患者でグルタミン負荷は必要であるという立場とそうでない立場から二人の演者にご発表いただき議論を深めたい。