第41回日本集中治療医学会学術集会

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シンポジウム 3 Rapid Response System(RRS)は日本で医学的根拠を出せるか

2014年2月27日(木) 09:30 〜 11:30 第3会場 (国立京都国際会館 1F さくら)

座長:安宅一晃(大阪市立総合医療センター 集中治療部)、坂本哲也(帝京大学医学部 救急医学講座)

病院内で急変時の対応として「Code Blue」など院内心停止への対応システムは整備されつつあり、非医療従事者を含めた職員の蘇生教育は広く浸透しつつある。しかしながら、その効果の検証は十分とは言えず、院内心停止に関する蘇生率などのデータすら全国規模の調査はされていない。一方、欧米では、院内においては心停止後の対応では救命率の向上にはつながらず、心停止する6〜8時間前に患者の状態が悪化することが多いとの報告を受けて、この時点で対応するRapid Response System(RRS)が約10年前から導入されはじめた。その後、RRSが有効であるとの報告が相次ぎ、欧米では多くの病院でこのシステムが導入されている。しかし、その後の研究やメタ・アナリシスでは院内の予期せぬ心停止数の減少にはつながったが、生存率の改善までには至らなかったと報告されている。現在、日本でもこのシステムを導入する病院が増えつつある。
そこで本企画では日本の臨床現場でRapid Response Systemを導入すれば、
1.予期せぬ心停止数は減少させられるのか?
2.院内死亡率の減少の医学的根拠は出せるのか?
3.本システム導入にあたって問題点はなにか?
4.問題点解決のための方法はあるのか?
について討論して、一定の提言を行うことを目的とする。

藤原紳祐1,藤谷茂樹2,小池朋孝3,森安恵美3,児玉貴光4,安宅一晃5 (1.国立病院機構 嬉野医療センター 救急科 2.東京ベイ浦安市川医療センター 3.北里大学病院 RST/RRT室 4.The University of Texas Southwestern Medical Center, USA 5.大阪市立医療センター 集中治療部)

藤谷茂樹1,藤原紳祐2,小池朋孝3,森安恵実3,児玉貴光4,安宅一晃5 (1.東京ベイ・浦安市川医療センター 集中治療科 2.国立病院機構嬉野医療センター 救急科 3.北里大学病院 救命救急センター部RST/RRT室 4.Department of Surgery, Division of Emergency Medicine The University of Texas Southwestern Medical Center, USA 5.大阪市立総合医療センター 集中治療部)