The 41st Annual Meeting of the Japanese Society of Intensive Care Medicine

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症例検討“ドクターI(Intensivist)” 2 重症熱傷

Fri. Feb 28, 2014 9:40 AM - 10:20 AM Room 5 (ICC Kyoto 1F Room E)

座長:石原諭(兵庫県災害医療センター)

症例は52歳、男性。製麺工場で作業中、突然釜から吹き出してきた湯気熱湯を上半身に浴びて受傷。受傷約30分後に来院。発声可能、嗄声なし。呼吸32/分、血圧162/84mmHg、脈拍98/分、意識レベルGCSE4V5M6、JCSI-1R、腋窩温35.8℃、顔面、頸部、両上肢に大部分2度と思われる、ごく僅かに3度が混じるscald burnを認め、Lund&Browder法によるBurnSheetを用いて評価したところTBSA32% Burn index 17であった。口腔内に発赤・水泡形成はないが、口蓋垂から咽頭にかけて粘膜の発赤腫脹を認める、鼻毛のこげやすす等の付着なし、喉の痛みを訴える。軽度のwheezingをびまん性に聴取するがstridorなし、酸素10L(リザーバー付きマスク)でSpO2 100%、著明な呼吸補助筋の使用はない。喘息を含めて特記すべき既往歴はなく、転倒転落、爆発のエピソードはない。本症例の詳細を提示し、修練医の議論を聞きながら聴衆も参加する形で行うべき集中治療を議論する。