第41回日本集中治療医学会学術集会

セッション一覧

合同プログラム » パネルディスカッション(合同)

パネルディスカッション 1 人工呼吸器離脱プロトコール作成

2014年2月28日(金) 09:00 〜 11:00 第2会場 (国立京都国際会館 2F Room A)

座長:尾崎孝平(神戸百年記念病院 麻酔科)、道又元裕(杏林大学医学部付属病院 看護部)

海外では医師以外のスタッフが早期に人工呼吸離脱を進め,患者利益に貢献しているが,わが国では医師以外が離脱を実施するには障壁が多い.一方でわが国には医師が長時間不在になるユニットが多く,そこでは離脱の遅延が治療の妨げになっている.本WGは,離脱を円滑に進めるプロトコール作成を目的に,日本集中治療医学会・日本呼吸療法医学会・日本クリティカルケア看護学会の3団体参加で設立された.
本プロトコールは,あくまでも医師と協調して人工呼吸離脱を進めるが,実践的な部分は現場スタッフがプロトコールを参考に進め,早期離脱を図る.プロトコールは,大多数のユニットで受け入れられる内容を目指し,より安全に実践するための教育面にも配慮した.
本WGは離脱を認定制度化することに反対する.我々は,わが国の現状で患者利益と安全を守るためには,現場のスタッフが協力できる離脱プロトコール作成し教育システムを確立することが,一つの解決策であると信じる.

パネルディスカッション 2 ICUにおける診療看護師と医行為

2014年2月28日(金) 15:10 〜 17:50 第10会場 (グランドプリンスホテル京都 B2F プリンスホール)

座長:福家伸夫(帝京大学ちば総合医療センター 救急・集中治療センター)、宇都宮明美(聖路加看護大学 成人看護学)

医師不足の解決策とのからみで、看護師に特定の医療行為を行ってもらおうという政策がある。しかし看護師に新しい業務を委ねるのは、看護師職の新しい可能性の開発のためにあるべきものであって、制度のほころびを取り繕うためではない。すでに多くの看護師養成機関は四年制大学となり、卒後をも含め、教育の充実度は目覚ましい進化をとげている。こうした成果を無駄にしてはならない。ICUは文字通り多職種の専門家が集中して重症の患者に奉仕する場である。それぞれの専門家で何ができ、何ができなくて、そして何ができるようになるか、はICUの質を高めてゆくための継続的な討議の対象である。今回、こうした主題でパネルディスカッションが企画されたのは、まことに時宜を得たものであり、参加者の活発な議論を期待する。

パネルディスカッション 3 ICU における職種間連携

2014年3月1日(土) 09:00 〜 11:00 第1会場 (国立京都国際会館 1F Main Hall)

座長:加納隆(埼玉医科大学保健医療学部 医用生体工学科)、藤野裕士(大阪大学大学院医学系研究科 生体統御医学講座麻酔・集中治療医学教室)

今回の学術集会のサブタイトルに、「マルチプロフェッショナルの心・技・知を集めて!」とあるように各職種がひとつになって患者に向き合うチーム医療が求められている。各職種ともそれぞれの立場で得意とする分野、こだわり、苦手な部分があって当然である。その中でチームとなるには情報を共有し、お互いを尊重して意見を言える環境、他の職種から学べる環境であることなどが大切であると考える。それぞれの職種の立場から集中治療室での役割、業務内容、他の職種との関わりなどを述べていただくことで、お互いの立ち位置を認識したい。その上でチーム医療の強化のためにはどのように職種間で連携を促進していくか、何が必要であるかをこのパネルディスカッションで討論したい。さらに今後の集中治療の場でチーム医療として医療の質の向上に活かされることを望む。

東條敦子1,竹嶋千晴1,宮坂萌生1,松石雄二郎1,尾関理恵2,岡村大介3,松元紀子4,松本明子5,阿部恒平6,新沼廣幸7 (1.聖路加国際病院 心血管センター ICCU 2.聖路加国際病院 薬剤部 3.聖路加国際病院 リハビリテーション科 4.聖路加国際病院 栄養科 NST専従 5.聖路加国際病院 相談・支援センター Discharge Planer 6.聖路加国際病院 心臓血管外科 7.聖路加国際病院 循環器内科 )

貝沼関志1,六鹿雅登2,藤本和朗2,奥村貴裕3,保田真由4,長谷川静香5,宮川泰宏6,清水美帆7,青木和8,西脇公俊1 (1.名古屋大学医学部附属病院 外科系集中治療部 2.名古屋大学医学部附属病院 心臓外科 3.名古屋大学医学部附属病院 循環器内科 4.名古屋大学医学部附属病院 看護部 5.名古屋大学医学部附属病院 臨床工学技術部 6.名古屋大学医学部附属病院 薬剤部 7.名古屋大学医学部附属病院 リハビリテーション部 8.名古屋大学医学部附属病院 栄養管理部)