○香坂俊 (慶應義塾大学循環器内科)
セッション情報
医師部門 » Pro-Con
Pro-Con 1 集中治療における日本人の医療研鑽は国内で行われるべきである
2015年2月9日(月) 10:40 〜 11:40 第15会場 (ホテル グランパシフィック LE DAIBA B1F ハーモニー)
座長:渡邉雅貴(東京医科大学循環器内科)
集中治療領域は治療技術や知識に進歩が目覚しく、関連領域の間口も広いことが知られている。特に本邦での集中治療領域で働く医師の役割は多岐に渡り、仕事量も勤務時間も長く多忙を極めることが知られている。また、同時に本邦での集中治療に従事する医師をみると専門性の観点から麻酔科・救急・循環器・脳神経外科など実に様々なバックグラウンドを持った専門医たちが微妙なバランスの上に成り立っていると言わざるを得ない。
他方、一部海外では集中治療領域は完全なる専門領域として確立されており、病院内でも完全に独立した部門として機能している。そのために効率的な研鑽を目指して、海外での集中治療医療研鑽を希望する医師も多い。ところが、海外と本邦では当然ながら保険制度が異なり、集中治療領域で扱う患者の背景そのものが異なることも経験する。また、集中治療を取り巻く環境が異なる事から、そもそも海外で学んだことを、そのまま日本の医療の中で実践できないことは多くある。では、『多くを学びたい』医師はどこで研鑽を積めば良いのであろうか。
そこで、本企画では現在、本邦における集中治療領域での若きリーダー二人に研鑽を行う場所をとことんまで議論していただくことといたしました。お二人はそれぞれ海外での医療に従事した経験と本邦での臨床経験も豊富で、今回、参加聴講の疑問解決のために、それぞれの立場に立って白熱する議論をすすめてくれる事になっております。これから海外での研鑽を目指す集中治療医師はもちろん、研鑽を行うことに悩みを抱えた医師には必見の企画といたしました。各演者は、今回の企画のためにあえてその立場に立って議論展開いただいているのです。本人の信条などとは一切関係のないものですので、あしからずご了承の上、とことんまで議論を愉しんでいただきたいと思っております。
○林淑朗 (亀田総合病院集中治療部)