第42回日本集中治療医学会学術集会

セッション一覧

合同プログラム » シンポジウム(合同)

シンポジウム 1 終末期医療をどのように国民の皆様にご理解いただくか ―「安楽死」との間

2015年2月9日(月) 09:00 〜 10:30 第1会場 (ホテル日航東京 1F ペガサスA+B)

座長:氏家良人(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科救急医学分野), 丸藤哲(北海道大学医学研究科侵襲制御医学講座救急医学分野)

 集中治療においてわれわれは、可能な限りのあらゆる治療手段を用いて重症患者の救命に当たっています。しかし、それらをもってしても救命することができない場合があります。従来であれば、患者は死を迎えることになりますが、集中治療の進歩は人工呼吸管理、心臓の機械補助、血液浄化、栄養管理などの生命維持治療を続けると、患者を死に至らしめず、しかし、活かすこともできない状況を作ることがあります。それも、決して短い期間ではなく・・・。
 また、一方で集中治療を求める瀕死の患者が、ベッドが満床ということでその機会を与えられない場合があります。
 人の生命とは重たいものであること、とくに家族や親しい友人にとってはかけがえのないものであることは、集中治療に従事する者は十分認識しています。だからこそ、睡眠時間を削り新しい知識や技術を日常的に学び、集中治療という過酷な現場で救命にあたっています。そして、回復した患者や家族の喜びがわれわれのエネルギーの源となっています。
 人は必ず死を迎えることは誰もが知っています。その死は、“最期”と捉えるか次の新しい“始まり”と捉えるかは人によって、また、宗教などによっても異なります。集中治療は最も死と対面する医療分野とも言えます。死を受容していただくことは医療者だけの論理や倫理の枠に留まるのではなく、個々の患者、家族の想いを十分理解することが必要になります。その一方で、治療の限界、医療経済、患者に対する公正性などの考慮も必要になります。また、医療者は当然ながら我々を取り巻く法律、臨床倫理、緩和医療に関しての知識が求められます。
 このシンポジウムは会員の演者は1名のみで、他の方々は法律、生命倫理、臨床倫理、マスコミなどの分野の第一線で活躍されている方々です。結論は出ないかもしれませんが、われわれにとって極めて有意義な討論となることを期待しております。

シンポジウム 2 日本の医療機器産業に明日はあるのか

2015年2月9日(月) 09:00 〜 10:30 第5会場 (ホテル日航東京 1F オリオン)

座長:橋本信夫(独立行政法人国立循環器病研究センター), 前川剛志(山口県立総合医療センター)

シンポジウム 3 救急・集中治療部における男女共同参画への取り組み

2015年2月9日(月) 11:15 〜 12:10 第5会場 (ホテル日航東京 1F オリオン)

座長:三高千恵子(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科救命救急医学), 中野実(前橋赤十字病院高度救命救急センター集中治療科・救急部)
コメンテーター:矢口有乃(東京女子医科大学病院救命救急センター)

シンポジウム 4 RRS集中治療部門の役割

2015年2月10日(火) 08:10 〜 10:10 第1会場 (ホテル日航東京 1F ペガサスA+B)

座長:藤谷茂樹(東京ベイ浦安・市川医療センター), 山口弘子(名古屋大学医学部附属病院)

川口なぎさ1, 木村千穂1, 草野沙矢香1, 松村京子1, 宮原聡子2, 松下千紘3, 有元秀樹1, 重光胤明1, 奥村将年2, 安宅一晃4 (1.大阪市立総合医療センター救命救急センター, 2.大阪市立総合医療センターICU, 3.大阪市立総合医療センターHCU, 4.奈良県立医科大学医療安全推進室)

新井正康1, 小池朋孝2, 森安恵実2, 黒岩政之3, 服部潤4, 伊藤壮平3, 鈴木優太郎3, 大塚智久3, 吉野和久3, 松本慈寛3 (1.北里大学医学部附属新世紀医療開発センター・集中治療医学, 2.北里大学病院集中治療センター、RST・RRT室, 3.北里大学医学部麻酔科学, 4.北里大学医学部救命救急医学)

シンポジウム 5 集中治療領域における早期リハビリテーションのための多職種連携 〜相互理解を推進するには〜

2015年2月11日(水) 08:40 〜 10:10 第1会場 (ホテル日航東京 1F ペガサスA+B)

座長:尾﨑孝平(神戸百年記念病院麻酔集中治療部・手術部), 茂呂悦子(自治医科大学附属病院看護部)

重症患者の早期リハビリテーションの必要性・有用性が確認され、その普及と定着にむけて当学会においてもプロトコールの作成が始まっている。安全で効果的な早期リハビリテーションを実施するにあたって重要なことの一つは、多職種が相互理解のもとに連携して実施にあたることである。本シンポジウムでは、それぞれの職種の立場から、他の職種と良好な相互関係を構築し、実効性のある多職種連携の方策や問題点を報告して頂き、ICUにおける早期リハビリテーションの普及に貢献したいと考える.

萩原祥弘1, 清水敬樹1, 鈴木茂利雄1, 山下智幸2, 森川健太郎1, 三宅康史2, 古賀史郎3, 勝博史4, 佐藤英樹4 (1.東京都立多摩総合医療センター救命救急センター, 2.昭和大学医学部救急医学講座, 3.東京都立多摩総合医療センター麻酔科臨床工学室, 4.東京都立多摩総合医療センターICU)

上西啓裕1, 藤田恭久1, 橋崎孝賢1, 幸田剣1, 田島文博1, 川副友2, 加藤正哉2, 中野美幸3, 穴井聖二3 (1.公立大学法人和歌山県立医科大学附属病院リハビリテーション科, 2. 公立大学法人和歌山県立医科大学附属病院救急 集中治療医学講座, 3.公立大学法人和歌山県立医科大学附属病院看護部)

シンポジウム 6 会長特別緊急企画 エボラ出血熱 ~集中治療室として本邦でのパンデミックに備える

2015年2月11日(水) 08:40 〜 10:10 President's Room (ホテル日航東京 1F シリウス)

座長:林淑朗(亀田総合病院集中治療科), 濱田篤郎(東京医科大学病院渡航者医療センター)

シンポジウム 7 集中治療が必要な患者の安全な搬送方法を科学する

2015年2月11日(水) 10:20 〜 11:40 President's Room (ホテル日航東京 1F シリウス)

座長:中野実(前橋赤十字病院高度救命救急センター集中治療科・救急科),清住哲郎(防衛省統合幕僚監部後方補給室)