○鎌田 善子1, 足達 節子2, 亀井 奈央子3, 姫野 かおり4 (1.大分赤十字病院 滅菌・感染管理課, 2.大分赤十字病院 医療安全推進室, 3.大分赤十字病院 医療安全推進室, 4.大分赤十字病院 訪問看護ステーション)
Session information
シンポジウム
シンポジウム7
尿道留置カテーテル長期留置患者の感染対策と課題
Fri. Feb 22, 2019 9:00 AM - 10:30 AM 第7会場 (神戸ポートピアホテル 本館B1F 和楽)
座長:大湾 知子(琉球大学医学部保健学科成人・がん看護学分野), 高野 八百子(慶應義塾大学病院感染制御部)
【座長の言葉】
シンポジウム7は、「尿道留置カテーテル長期留置患者の感染対策と課題」について、知識・技術・態度など演者の地道な活動をとおして学ぶ機会になります。
カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)予防のために、異物であるカテーテルの早期抜去が望ましいが、現実には長期留置患者の感染対策が困難な場合もあります。今回、CAUTI予防のゴールと成果をめざし尿道留置カテーテルの早期抜去を 実現するための手段として戦略、戦術について各演者から学べます。
本邦では、厚生労働省が、保険医療機関において下部尿路機能障害を有する入院患者の機能回復のために、排尿ケアに関する専門的知識を有した多職種(医師・看護師・理学療法士・作業療法士)からなる「排尿ケアチーム」を設置して「排尿自立指導料」を新設しました。当該患者の医師、病棟看護師と排尿ケアチームが連携して当該患者に関与して、病棟看護師が患者に直接的な指導・援助を行う包括的排尿ケアを実施した場合に算定(週1回排尿自立指導料200点を6回までを限度)されます。ここでは、脳神経疾患患者における尿道留置カテーテルの抜去をめざした排尿ケアチームが関わる包括的排尿ケアの実際と感染対策の課題についてともに考えることができます。
さらに、非急性期ケアを提供している在宅や介護施設における尿道留置カテーテル使用患者に対する感染管理や介入から見えた現状と課題への取り組みについても演者とともに幅広く検討していただけます。在宅や介護施設における尿道留置カテーテルの取扱いとして、現状では介護者の負担軽減、尿失禁ケア、褥創治療、尿閉・神経因性膀胱、終末期ケアなどがあげられます。患者に最適なカテーテル、感染予防教育などを含んだ総合的な対策について具体的に紹介します。
○松尾 紀利子1, 橋本 丈代2 (1.福岡大学病院 看護部 褥瘡対策室, 2.福岡大学病院 看護部 感染制御部)
○盛次 浩司1, 齋藤 信也2 (1.岡山大学大学院保健学研究科 博士後期課程, 2.岡山大学大学院保健学研究科)
○重村 克巳1,2, 荒川 創一3, 藤澤 正人1 (1.神戸大学泌尿器科, 2.神戸大学泌尿器科保健学研究科国際保健学領域(現パブリックヘルス領域)感染症対策分野, 3.三田市民病院)