第34回日本環境感染学会総会・学術集会

セッション情報

ワークショップ

ワークショップ4
施設におけるサーベイランスの活用

2019年2月22日(金) 14:35 〜 16:05 第12会場 (神戸国際会議場 5F 502)

座長:佐和 章弘(広島国際大学薬学部 医療薬学研究センター), 西岡 みどり(国立看護大学校)

【座長の言葉】
 感染症サーベイランスには、ケースベースサーベイランスcase based surveillance(インディケータベースサーベイランスindicator based surveillance)とイベントサーベイランスevent based surveillanceがある。前者には、医療関連感染サーベイランス(SSI・CLABSI・SSI・VAPなどの対象限定サーベイランス、耐性菌サーベイランス、症候群サーベイランス、手指衛生遵守率や抗菌薬使用量などの過程指標を用いたプロセスサーベイランス、等)や、感染症法に基づく感染症発生動向調査が含まれる。後者は、マスギャザリングにおけるアウトブレイクやバイオテロ、輸入感染症拡大を早期に察知する手法として、近年注目されている。
 施設における主要なサーベイランスは医療関連感染サーベイランスである。対象限定サーベイランスは、取りこぼさずに(高い感度で)、「真の感染」だけを拾えるよう(高い特異度で)、約40年に亘り手法が改善されてきた。数年前には人工呼吸器関連の指標としてVAPの他にVAEが追加された。過程指標はアウトカムとの関連が実証されていることが要件であるが、ケアバンドル遵守率など多様な過程指標が用いられるようになってきた。また、特殊な患者におけるサーベイランスのあり方も検討されつつある。
 本ワークショップでは、6名の先生方に、VAEサーベイランスの活用成果、VAPとVAEの比較、手法によるSSI判定感度、炎症性腸疾患とCLABSIの関連、長期留置患者のUTI、そして本学術集会のテーマでもある薬剤耐性(AMR)のプロセス指標(抗菌薬使用量・使用日数)とアウトカム指標(感受性率)の関連について、貴重な研究成果をご発表いただく。これらのサーベイランスを巡る多様な問題について、活発なディスカッションをしたいと考える。

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