第95回日本医療機器学会大会

講演情報

一般演題

臨床工学業務

臨床工学業務

[37] 洗浄滅菌部門の3交代24時間稼働

-臨床工学技士でおこなう有用性-

北村 雅良, 後藤 智, 藤原 洋未, 藤原 崇晃, 村田 貴代 (社会医療法人三栄会 ツカザキ病院 診療技術部 臨床工学科)

【はじめに】
2016年11月に,これまで看護部によって運営され,臨床工学技士は1名のサポート体制であった洗浄滅菌部門を,臨床工学科に移管されることになる.翌年2017年5月より24時間3交代制で運営開始,現在に至る.
【経過】
2012年5月より,臨床工学技士1名を洗浄滅菌部門に派遣開始同年より当科スタッフの滅菌技士・技師の資格取得が始まる.同時期には7対1看護維持のため,オペ室ナースが手薄になり,臨床工学技士もオペ室業務(眼科)直介・外回り業務開始となる.緊急手術時(時間外)の場合,担当した看護師が手術終了後,手術機器の洗浄滅菌をおこなうため,看護スタッフの疲弊が激しい状態であった.それが故に,滅菌洗浄の質の担保も難しい状態になっていた.さらには,離職希望者まで増える状態になる.2016年11月に,上記問題を解決すべく,1名派遣をおこなっていた当科に白羽の矢がたてられ,既におられた技術員4名ごと,業務移管となる.その時,既に1種の滅菌技師4名と2種の滅菌技士を7名養成済みであった.業務移管後,いくつかの問題点が浮き彫りになってくる.それらの問題がもとより,時間外労働時間が急増.とどのつまり,今度は当科スタッフが疲弊してしまう.2017年5月より3交代制による24時間稼働を開始し,労務の健全化がなされた.
【考察】
当院における3交代制24時間稼働にした理由,メリット,デメリット.洗浄滅菌業務の部分的もしくは全ての委託が多い中,今後の洗浄滅菌部門において所属臨床工学技士がかかわることの有用性を考察する.