第95回日本医療機器学会大会

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Oral presentation

医療機器管理システム

医療機器管理システム

[43] 医療機器管理システムを用いた病院資産台帳整備について

-一式から個体登録に変えて-

小泉 健太郎1, 雨宮 沙也佳1, 渡邊 瑞季1, 浦野 哲也1, 小川 浩之1, 田中 祥吾1, 関口 高弘 (1.国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 臨床工学部, 2.国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 用度課)

【はじめに】
当院で購入された医療機器(以下機器)・什器は,資産番号がふられ病院資産台帳へ登録される.購入単位は単体購入と一式購入が存在し,一式購入は機器および什器を一括りで資産台帳に登録するため詳細な構成品が把握できない問題がある.そのため構成品の一つに修理や廃棄処理をおこなう際,詳細な修理履歴が把握できず,また廃棄の場合は,一式購入で登録されたすべてが廃棄登録されるケースもあった.それに対し臨床工学部では医療機器1つ1つに独自のシステムで登録しているため修理状況や廃棄状況,現在の稼働医療機器を把握できていた.今回病院の資産台帳と臨床工学部の医療機器管理システムを統一し,病院としての資産台帳を1本化した.
【台帳登録整備】
2019年5月の新病院移転にあわせ,医療機器管理システムZEROME®を導入した.すべての部署に現有機器調査をおこない,一式登録された機器や什器には枝番号をふり新たに資産台帳として登録をおこなった.基本設定として台帳登録は10万円以上の機器・什器と定めた.ただし管理が必要な機器は金額にかかわらず登録することとした.登録上,廃棄となってしまった一式購入分で現在臨床使用している機器・什器は再度資産登録をおこない,管理を徹底していくこととした.
【今後の展望】
台帳の登録方法を個体毎におこない,院内のスタッフが個体の情報にアクセスし状況を登録・把握できる管理体制を構築した.これまで登録されてこなかった院内全ての機器・什器が正確に医療機器管理システムに集約されたことで年間点検・購入計画,資産状況把握などに有益な情報を与えることができると考えられる.