第95回日本医療機器学会大会

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Oral presentation

電波管理

電波管理

[49] 一般病棟における無線送信機の至適定数についての検討

西田 健夫, 新美 隆弘, 畝原 史行, 重元 智志, 高倉 香織, 近本 莉央, 福澄 洋一 (済生会福岡総合病院 臨床工学部)

【背景】
当院では一般病棟において無線送信機の増台を毎年病棟スタッフに聞き取り調査をおこない増台の必要性を考慮したうえで病院に進言し,増台をおこなってきたのが現状であった.しかし,増台しているにも関わらず貸出送信機の貸出先に偏りが見られ,ある一定の病棟に常に貸出をおこなっていることで他病棟へ貸出ができない現状が問題点であった.
【目的】
一般病棟において無線送信機の適正数を把握する.
【方法】
無線送信機の使用状況を病棟ごとに過去3年分を後ろ向きに計上,さらに新規購入した送信機や故障中の台数も反映し,使用台数の評価をおこなった.各病棟1年分ずつ表にまとめ,配置数を超えて使用していた日は赤色,残数2台以下を黄色で表記し,視覚的にも判断しやすく作成した.
【結果】
想定していた台数を超える使用状況を確認できたことで,医療機器購入委員会に現場の実態を伝えることができ,増台を強く進言できた.
【考察】
無線送信機の使用状況を把握するため,データ収集した期間から当院にて神経内科が積極的に潜在性脳梗塞に対する植込み型心電計(Medtronic社製Reveal LINQ)の植込みを始めた時期と一致していた.そのため一般病棟でも積極的に心電図モニタの装着率が上昇したことも起因していると思われた.
【結語】
無線送信機の使用率は年々増加してきており,こまめに使用率や稼働状況を確認していかなければ冬場などの繁忙期にモニタリングできないなどの弊害が起きることも考えられるため,十分に配慮する必要性を感じられた.