[98] 高流量酸素投与システムにおける加温加湿状況の監視システムの開発・研究
【目的】
高流量酸素濃度の送吹ガスでは加温加湿は必須である.現状の酸素療法における加温加湿では定量的・客観的な監視が困難であり,状況把握が可能なシステムの開発が急務である.本研究では,温湿度センサを用いて,酸素マスク内での温度湿度値を検知し,監視できるシステムの構築を目的とする.
【方法】
システムの構成はマイクロ・コントローラ,PC,温湿度センサ,LED,圧電スピーカである.システムにはwifiモジュールを組み込むことで,測定結果を遠隔で記録・表示することができる.高流量システムとして,Respiflo呼吸治療器 (以下ネブライザ)を使用した.実験は,ネブライザより酸素ガスを模擬患者の酸素マスク内へ送吹した.ネブライザの加温(有・無),加湿(有・無)の状況下で酸素ガス流量(5・8L/min)・濃度(28・35・40・60・80・98%)に変化させた.酸素ガス投与開始後,マスク内の温度湿度値を10分間計測した.さらに,測定した温度湿度値をもとに下限アラームを設定し,異常使用状態におけるLED発光とアラームの発報の動作を検証した.
【結果】
ネブライザの適正使用状態(加温有・加湿有)では室内温度湿度値よりマスク内の温度湿度値が上昇した.異常使用状態(加温無,加湿無)では室内温度湿度値よりマスク内の温度湿度値が低下した.加湿異常(加温有・加湿無)では室内温度湿度値よりマスク内の温度値は上昇し,湿度値は低下した.また加温異常(加温無・加湿有)では室内温度湿度値より温度値は低下し,湿度値は上昇した.また温度湿度の閾値設定をすることで,異常使用状態(LED発光とブザー音発報)を確認できた.
【結論】
本研究では,温湿度センサの設置により,高流量システムを用いた酸素療法における加温加湿状況を定量的・客観的に把握することができた.
高流量酸素濃度の送吹ガスでは加温加湿は必須である.現状の酸素療法における加温加湿では定量的・客観的な監視が困難であり,状況把握が可能なシステムの開発が急務である.本研究では,温湿度センサを用いて,酸素マスク内での温度湿度値を検知し,監視できるシステムの構築を目的とする.
【方法】
システムの構成はマイクロ・コントローラ,PC,温湿度センサ,LED,圧電スピーカである.システムにはwifiモジュールを組み込むことで,測定結果を遠隔で記録・表示することができる.高流量システムとして,Respiflo呼吸治療器 (以下ネブライザ)を使用した.実験は,ネブライザより酸素ガスを模擬患者の酸素マスク内へ送吹した.ネブライザの加温(有・無),加湿(有・無)の状況下で酸素ガス流量(5・8L/min)・濃度(28・35・40・60・80・98%)に変化させた.酸素ガス投与開始後,マスク内の温度湿度値を10分間計測した.さらに,測定した温度湿度値をもとに下限アラームを設定し,異常使用状態におけるLED発光とアラームの発報の動作を検証した.
【結果】
ネブライザの適正使用状態(加温有・加湿有)では室内温度湿度値よりマスク内の温度湿度値が上昇した.異常使用状態(加温無,加湿無)では室内温度湿度値よりマスク内の温度湿度値が低下した.加湿異常(加温有・加湿無)では室内温度湿度値よりマスク内の温度値は上昇し,湿度値は低下した.また加温異常(加温無・加湿有)では室内温度湿度値より温度値は低下し,湿度値は上昇した.また温度湿度の閾値設定をすることで,異常使用状態(LED発光とブザー音発報)を確認できた.
【結論】
本研究では,温湿度センサの設置により,高流量システムを用いた酸素療法における加温加湿状況を定量的・客観的に把握することができた.