第95回日本医療機器学会大会

講演情報

委員会報告セッション

[委員会報告セッション]滅菌技士認定委員会・滅菌管理業務検討委員会活動内容の報告

座長:高階 雅紀(大阪大学),深柄 和彦(東京大学)

[委員会報告セッション] 施設の業務レベル評価ツール:洗浄工程/組立工程

児玉 要輔 (医療法人積発堂富永草野病院 看護部手術室)

【方針】 
洗浄と組立,このそれぞれの工程を実施する際,その質に影響を与える要因を把握し対応することが重要となる.今回の評価ツールでは,その要因の中でも比較的影響が大きいものをピックアップし,評価項目とした.
【設問の概要とその意図】
・洗浄工程について,設問は16問,医療機器は添付文書の指示する方法で洗浄をおこなう必要があり,汚染状況,洗浄条件,ブラシなどの洗浄道具の状態,洗浄装置の状態,濯ぎ方法などの工程に間違いがあると洗浄の質に大きく影響する.また変更管理も重要であり,何か変更があればその妥当性を確認するため,洗浄試験を実施し,記録する必要がある.
・組立工程について,設問は15問,医療機器は性能チェックを含め,添付文書の指示する方法で適切なメンテナンスをおこない,機器が持つ本来の性能を維持することが重要となる.包装材料(関連する装置を含む)の理解,使用期限の取り決め等は,包装材料の性能に影響を与える要因であり,これら要因についても把握し対応することが重要となる.