第95回日本医療機器学会大会

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Panel Discussion

パネルディスカッション2 最新テクノロジーによる医療従事者教育の現在と未来

座長:髙橋 典彦(北海道大学),釈永 清志(富山大学)

[PD2-1] 最新テクノロジーを用いた教育の取り組み

田村 美奈子 (ジョンソン・エンド・ジョンソン㈱メディカル カンパニー エデュケーションソリューションズ)

国家戦略特区・国際戦略総合特区であるキングスカイフロントに2014年に設立されたJohnson & Johnson Institute(以下JJI)は,世界各国で運営する医療従事者向けのトレーニング施設やデジタルコンテンツ等を統合するランドとして,累計来場者数は今年12万人に達し国内外から幅広い診療科の医療従事者が訪れている.施設内には高度な医療機器を配し,病院の手術室や検査室を再現した環境下で,実際の臨床にできるだけ近い形で医療機器製品の安全・適正使用を可能とする多様なトレーニングプログラムを展開している.外科,心臓血管外科,呼吸器外科,産婦人科,泌尿器科,脳外科,整形外科,循環器内科等,様々な診療科の方々にエデュケーションを通じて安全で低侵襲な手術手技の普及をおこなっており,最近ではカテーテルを使った不整脈のアブレーション治療,低侵襲の内視鏡外科手術,脳血管内治療,人工関節置換術,白内障治療など,およそ120種類の術式・トレーニングを提供し,最新の術式に応じた新たなトレーニングプログラムを構築し続けている.最新の取り組みとして,ヒトの骨格モデルに模擬臓器を入れたドライモデルや人工模擬臓器の開発,また,術中ナビゲーションシステムを活用したトレーニング,さらに,循環器領域における,最新画像技術や実際の手術を高精度360度カメラで撮影した映像を収録したトレーニング用のバーチャル・リアリティコンテンツを開発するなど,多様な形態を展開している.
 本講演ではJJIでジョンソン・エンド・ジョンソン㈱が医療従事者向けに提供しているトレーニングの一部をご紹介させていただく.