[シンポジウム2] 総論:院内コミュニケーションの現状と今後
―音声を中心に―
現代医療には「チーム医療」が導入され,患者情報の正確かつ迅速な共有が必須である.そのために音声とデータの両面で通信システムが導入されている.これまではPHSや携帯電話等が音声に,無線LAN等がデータに用いられてきた.特にPHSは日本独自の規格であり,端末からの出力が最大で80mWと弱いことから,医療機関においてはナースコール等で使用されてきた.しかしPHSは2020年7月に公衆網での音声通信が終了する.
終了するのは公衆網のみであり,自営網にあたる内線電話での使用は今後も可能である.しかし,公衆用PHSを内線としても活用してきた医療機関では対策が必要である.また今後は端末やアンテナの価格高騰があり得ることから,院内通信網の見直しをすべき時に来ていると考えられる.
そこで、ここでは病院内での音声通信とデータ通信の現状と,新しい技術を含む今後の姿について示し,併せて問題点についてもまとめる.
終了するのは公衆網のみであり,自営網にあたる内線電話での使用は今後も可能である.しかし,公衆用PHSを内線としても活用してきた医療機関では対策が必要である.また今後は端末やアンテナの価格高騰があり得ることから,院内通信網の見直しをすべき時に来ていると考えられる.
そこで、ここでは病院内での音声通信とデータ通信の現状と,新しい技術を含む今後の姿について示し,併せて問題点についてもまとめる.