第95回日本医療機器学会大会

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Symposium

シンポジウム4 材料部のヒヤリハットを話し合おう

座長:江島 豊(東北大学),橋本 素乃(東京医科歯科大学)

[シンポジウム4] 材料部支援システム導入による履歴管理トレーサビリティの確保とヒヤリハット対策

太田 智美 (東北大学病院 材料部)

東北大学病院では手術件数の増加や複雑化する手術に対応するために,2018年5月履歴管理トレーサビリティを備えた材料部支援システム(以下システム)の導入をおこなった.システム導入により洗浄・滅菌・保管・供給・使用・回収の一連の情報をリアルタイムで確認することが可能となり,手術器材の一元管理や作業効率の向上につながった.また,組立時のヒヤリハット対策に対する機能として,ヒヤリハット防止のためのメッセージが表示され,確認しながら組立作業を進めることができ,器械1本1本の使用回数の確認ができるため,推奨使用回数のある器械を確実に交換することが可能となった.さらに,保管供給時のヒヤリハット対策としては,保管場所と器械のバーコードを読み取ることで,指定場所に確実に保管することができ,手術部より指示を受けた器械を,同様にバーコードを読み取り準備することで,確実に供給することができるようになったので報告する.