第96回日本医療機器学会大会

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Oral presentation

洗浄評価

洗浄評価

座長:柴田 義浩(国立病院機構熊本再春医療センター)

[71] 当院における洗浄評価手順の確立

小林 誠1, 藤田 敏2, 横山 卓也3, 小澤 仁3 (1.公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院 業務管理部 材料管理課, 2.クリーンケミカル㈱技術部, 3.クリーンケミカル㈱営業部)

【はじめに】
洗浄は滅菌とは違い,洗浄後の残留タンパクの基準値が洗浄評価判定ガイドラインに示されている(滅菌は滅菌物自体を検証できないため,工程を確実に検証しておこなうことが求められる).よって, その基準値を用い,洗浄プロセスの妥当性試験をおこない,基準値内であることを確認することで,洗浄プロセスを確立することが可能となる.しかし,作業者の変更や洗浄剤の変更など日々変化しているため,有効性が維持されているか定期的に評価する必要がある.すべての洗浄物を評価することは困難であるため,評価対象を選定しなければならないが,どのように選定するかを具体的に示したものは見当たらない.

【目的】
洗浄評価対象の器械選定,評価方法の選定,実施手順,そして結果の保管記録に関して検討し,洗浄手順を明確にすることである.
【方法】
洗浄全体の流れや洗浄物の状況を把握することから始め,洗浄物の分類,様々な手順,汚染ワーストケース要件の抽出,洗浄評価条件の決定,手順書の作成,外部委託機関の条件,結果の記録,保管管理,試験報告書の保管などについて決定した.
【結果】
全体の洗浄物の把握することが困難であったが,洗浄プロセス毎に洗浄評価対象器械が選定でき,その他の項目についても決定することができ,ある程度洗浄評価手順を確立することができた.