第96回日本医療機器学会大会

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Poster presentation

ポスター演題

[P13] 手術室における消費電流量の可視化

木原 静哉1, 本塚 旭1, 川邉 学1, 加納 隆2 (1.埼玉医科大学保健医療学部臨床工学科, 2.滋慶医療科学大学大学院医療管理学研究科)

【目的】
手術室では消費電流の大きな医療機器を多数使用し,電源の取り方に難渋する場合や,過電流によりにブレーカが落ちることもある.そこで,電流使用量をリアルタイムに確認することができれば,電流使用状況が把握可能になり,効率的なコンセントの使用につながると考え,電流使用量を可視化できる電流監視装置を作成することを目的とした.
【方法】
電流監視装置には既存の電気設備に対する電流計測をおこなうため,CT方式の電流センサを用いた.CTセンサを分電盤内に取り付け,RaspberryPiでCTセンサの出力を取得して電流使用量を測定した.測定値はWeb上のMySQLサーバへアップロードし,作成した閲覧用ホームページから確認できるようにした.作成した電流監視装置を学内で使用し,測定値の評価と電流可視化による可能性を検証した.
【結果・考察】
作成した電流監視装置による測定値は既存のクランプメータと比較して同等の結果が得られた.閲覧用ホームページでは電流使用量に応じてメーターバーの色が変わり,電流使用量のトレンドグラフも表示することで,視覚的に電流使用量を確認できるようにした.また,閲覧用端末を利用することで,どこからでも電流使用量やその履歴を確認できるようになった.学内の実習中に電流使用量の監視・記録をおこなったところ,実習に合わせて電流使用量が変化し,トレンドグラフを見ることで機器の使用が終了したことが確認できた.手術室から離れた場所でも電流使用量を確認でき,その記録を残すことも可能となるため,電流使用量の遠隔監視など,既存の電流監視装置ではできない様々な活用法があると考えた.また,設置場所も手術室に限らず必要に応じてどこでも使用することが可能である.
【まとめ】
CTセンサを用いて電流使用量を可視化する電流監視装置を作成することができた.視覚的に電流使用量が確認できることで,安全で効率的な電流使用につながると考えられた.