第96回日本医療機器学会大会

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Poster presentation

ポスター演題

[P9] 医療機器の添付文書検索システムの導入と課題

平石 遊子, 井上 沙織, 定 亮志, 山本 千恵, 松尾 光則 (大阪市立大学医学部附属病院)

【はじめに】
医療機器の安全性を確保するためには添付文書内容に遵守した使用が求められる.当院では,これまで医療機器部が院内で使用される医療機器の添付文書を収集して,必要時に開示できる管理を実施しているが,必要とする医療機器の添付文書を探すことに時間を要することや医療スタッフへの添付文書内容の周知方法などの課題があった.そこで今回,電子カルテ更新に併せて医療機器の添付文書を検索・閲覧できる医療機器情報システム(Medical device Information System:MDIS, 以下MDIS)の導入を予定しており,その概要および課題について報告する.
【システム概要】
MDISはフクダ電子㈱にシステム開発を依頼し,電子カルテ端末を介して,院内で使用される全ての医療機器ならびに診療材料の添付文書を検索・閲覧可能なシステムを目指した.システムの検索機能には正確な名称を把握していなくても検索できるように,添付文書内の全文検索と単語で絞込みができる機能を搭載し,可視的に抽出選択できるようマスタ画面には写真を掲載した.また,ラテックスフリーやMRI対応などの付加情報や,PMDA医療機器等安全性情報を掲載し,医療機器の安全情報発信ツールとしてのシステムとした.
【今後の展望】
システムの本稼働は電子カルテが更新となる令和3年5月を予定している.現在,医療機器・診療材料のマスタ入力作業を実施しているが,院内で使用されている医療機器および診療材料は計3万点以上あり,その大量のデータ入力に時間を要することが課題となる.今後,電子カルテ端末で添付文書の閲覧が可能となるため,本システムは医療機器の安全使用のための情報ツールとして役立ち,そのメリットは大きいと考える.